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審査期限1年、綱渡り続く美浜3号 運転延長申請、再稼働へ意欲

  • 2015年11月27日
  • 13:24
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 福井県の美浜原発3号機の40年超え運転の是非を判断する審査の期限は残り1年。関西電力は地震の揺れの想定変更などで確認作業や資料提出に時間が掛かり、原子力規制委員会から期限切れのリスクを再三指摘されている。大飯3、4号機や、審査期限が来年7月に迫る高浜1、2号機などの審査対応も抱え、“綱渡り”の状況が続いている。

 「美浜原発は、弊社が最初に(原発を)立地させていただいた場所。加圧水型軽水炉のパイオニアであり、貴重な基幹電源」

 26日、美浜3号機の運転延長申請について県庁へ報告に訪れた関電の森中郁雄・原子力事業本部長代理は、再稼働に強い意欲を示した。原子力事業本部もある美浜町は関電の“おひざ元”。原発の黎明(れいめい)期を支えた1、2号機の廃炉を決めた中、「3号機は何とか残したい」(関電関係者)との思い入れが強い。

 美浜3号機の安全審査は最初から地震想定をめぐり、震源断層の深さで規制委と対立。期限切れを示唆された関電が結局受け入れたが、基準地震動が24パターンにも及び、設備の耐震評価に膨大な作業量が必要となって、資料提出が停滞した。

 10月27日、規制委は関電の八木誠社長を呼び、審査中の原発について「同時並行はできない。(時間切れによる)共倒れのリスクがある」と指摘。先行する大飯3、4号機を後回しにし、美浜3号機に注力する考えを伝えた。これに対し、八木社長は「バランス良く審査をお願いしたい」と同時並行を求めた。

 関電はメーカーや協力会社も含めて増員し、審査の対応体制を強化。規制委も意見聴取後は美浜3号機や大飯3、4号機の審査を進めており、「着々とやってもらっている印象」(関電関係者)という。

 しかし「間に合うか確信が持てない」(規制委の更田豊志委員長代理)との状況に変わりはない。関電が示している審査対応の日程が遅れたり、規制委が納得する説明ができなければ、期限切れの恐れは一気に高まる。

 美浜町の山口治太郎町長は26日、報道陣の取材に「規制委も何らかの方法で努力し審査を終えてほしい。安全性の問題ならともかく“期限切れ”はあってはならない」と求めた。


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