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原発設計、全電源喪失考慮を 元東芝技術者が福井で訴え

  • 2011年5月4日
  • 16:37
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福島第1原発事故について講演する元原発設計技術者の後藤氏=2011年5月3日、福井市の県教育センター
福島第1原発事故について講演する元原発設計技術者の後藤氏=2011年5月3日、福井市の県教育センター

 東芝の元原発設計技術者で芝浦工業大非常勤講師の後藤政志氏(61)が2011年5月3日、福井市の福井県教育センターで講演した。東京電力福島第1原発事故を受けて各電力事業者が行った電源車配備や訓練強化などの対策は「設計の立場からみて対策とは言えない」と指摘。安全性を確実に担保するためには、全ての電源を喪失した場合にも炉心損傷を起こさないようなプラント設計を検討していくべきだと訴えた。

 後藤氏は1989年に東芝入社し、原子炉格納容器の圧力と温度に対する強度設計を研究。2002年までに東京電力柏崎刈羽原発、東北電力女川原発、中部電力浜岡原発のプラント設計に携わり、09年に定年退職した。県平和センターなどがこの日開いた集会で講演した。

 福島第1原発1号機で水素爆発が発生した原因としては、原子炉格納容器のふたの継ぎ目部分か電気配線の貫通部から水素が漏れた可能性を示唆。格納容器の弁を開けて放射性物質を含む蒸気を排出した緊急措置「ベント」が行われたことに関しては「圧力が上がったからといって放射能を外部に出してしまった時点で、原子力の安全な設計概念が破たんした」と重大性を指摘した。

 チェルノブイリ原発事故との比較では、福島第1原発全体として圧倒的に多くの核燃料を抱えている点を挙げ「格納容器内で水素爆発が起こっていたら、そのまま空中に放射性物質が飛び散っていた。(深刻度を示す国際評価尺度の)レベル7の上限にあり、最も危険な事態だった」との見方を示した。


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