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美浜3号の審査優先と規制委方針 大飯3、4号は遅れる可能性示唆

  • 2015年10月28日
  • 10:42
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 関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)の審査が関電の書類提出の遅れから期限内に終わらない可能性が出ている問題で、原子力規制委員会は27日、八木誠社長を呼び今後の対応について議論した。規制委側は審査に必要な人員確保に限界があるとして、期限が迫っている美浜3号を優先する一方、終盤を迎えている大飯3、4号機の審査は遅れる可能性がある考えを示した。

 八木社長は冒頭、必要書類の提出の遅れについて「おわび申し上げる」と陳謝。遅れた理由について、耐震設計で考慮する基準地震動を変更したことに伴う影響評価に時間を要したことなどを挙げ、審査に対応する人員を今春に比べ2割増やしていると説明した。同じく審査中の大飯3、4号機(おおい町)、高浜1、2号機(高浜町)を含め同時並行で審査を進めるよう要望した。

 これに対し、規制委の更田豊志委員は「今から全力を尽くして美浜3号の審査に取りかかっても、締め切りまでに間に合うか確信が持てない。時間的に厳しい美浜の審査にかなりの力を注ぐことになり、そうするとほかのプラントに投入する人員は少なくなる」と述べ、大飯3、4号機の審査は遅れる可能性を示唆した。伴信彦委員は「このまま(同時並行で)進めると、全て共倒れになるリスクがある」と述べ、関電側に優先順位をつけるよう迫ったが、八木社長は「いずれも経営上重要な原発。バランス良く効率的な審査をお願いしたい」との主張を繰り返した。

 美浜3号機は運転開始から40年となる来年11月末までに、新規制基準と運転延長認可の二つの審査に合格しないと廃炉が決定的となるが、関電は設備の詳細設計をまとめた工事計画の提出が来年5月までかかるとしている。基準地震動が24パターンとほかの原発より多く、規制委側の確認も膨大になり期限内に審査が終わらない可能性がある。

 規制委の田中俊一委員長は9月30日の定例会合で、時間切れへの強い懸念を表明し「美浜を優先するなら、(大飯3、4号機など)他のプラントの審査を後回しにしないと対応できない」との考えを示していた。

 美浜3号機と同様に再稼働に運転延長が必要となる高浜1、2号機も来年7月の審査期限がある。


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