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原子力防災訓練、混雑時運用に課題 ヨウ素剤配布やスクリーニング

  • 2015年10月17日
  • 09:13
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車両のスクリーニング訓練をする福井県職員ら=16日、福井県小浜市総合運動場
車両のスクリーニング訓練をする福井県職員ら=16日、福井県小浜市総合運動場

 16日の福井県原子力防災訓練で行われた安定ヨウ素剤の配布や被ばくの有無調査、除染の個別訓練はいずれも初めてで、より本番に近い想定で「手探り」(福井県職員)の中で進められた。基本動作は確認できたものの、実際に住民が押し寄せた場合に対応しきれるかなど、運用面の課題が浮かんだ。

 おおい町総合町民センターで行われた安定ヨウ素剤の緊急時配布訓練は、マイクロバス1台と乗用車4台を使って実施。6市町の保健師らと県職員計38人が配布役と住民役に分かれ、手順書を確認しながら進めた。

 布製の帽子にマスクを着けた保健師らは、乗用車の窓越しに安定ヨウ素剤の副作用などを説明。乗員全員にアレルギーの有無や薬の服用状況などを聞き取り、希望者には「安定ヨウ素剤」と書かれた紙と紙コップを手渡した。

 配布役を務めた南越前町の職員は「緊急時は車列ができるはずで、今回のように順を追って説明できるか」と不安を口にした。「配布側の被ばくはどうなるのか」と心配する声も出ていた。

 一方、小浜市総合運動場で行われた被ばくの有無調査(スクリーニング)と除染の訓練は、国が今年3月に策定したマニュアルに沿った形。時間短縮のため、車両を通過させるだけで放射能汚染の有無が分かるゲート型モニターを4基設置した。県、電力事業者、県診療放射線技師会のメンバーら30人が、2班に分かれて訓練を行った。ゲート型モニターでスクリーニングを行い、除染が必要と判断された車両は汚染箇所を特定。乗っている人の被ばくも調べた。

 国のマニュアルでは、ゲートを問題なく通過しても、放射線量測定器(サーベイメーター)でワイパー部分の被ばくを調べる必要がある。スクリーニングだけで車1台当たり1分半〜4分程度の時間が掛かった。車両の誘導など、いかに効率的に作業を進めるかという課題も浮かんだ。「避難が早くできるかは、機械を動かす人の習熟度次第」との指摘が聞かれた。

 県地域医療課の内田恭一参事は「基本手順を確認できた。課題を取りまとめて今後に生かすとともに、マニュアルの改善点があれば、国に提案していきたい」と述べた。


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