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コウノトリ、約束の大空を舞う 越前市白山、2羽を放鳥

  • 2015年10月4日
  • 11:22
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大空へ飛び立つコウノトリのげんきくん(左)とゆめちゃん=3日午前10時45分ごろ、越前市菖蒲谷町
大空へ飛び立つコウノトリのげんきくん(左)とゆめちゃん=3日午前10時45分ごろ、越前市菖蒲谷町

 国内の野生種がいったん絶滅した国の特別天然記念物コウノトリ2羽が3日午前、福井県越前市白山地区で放鳥された。コウノトリとの共生を目指す地元住民ら約500人が見守る中、同地区で昨年生まれた雄の「げんきくん」、雌の「ゆめちゃん」が力強く大空に飛び立った。放鳥後、西川知事は報道陣に対し「福井県の空に、もっとコウノトリが飛ぶような地域づくりを粘り強く進める」と述べ、中長期的に放鳥を続ける方針を示した。

 コウノトリの野生復帰が進む兵庫県以外での放鳥は、国内では今年7月の千葉県野田市に続いて2カ所目。野生復帰と生息域拡大に向け、2011年12月に同地区で始まった県の飼育・繁殖事業は、新たな一歩を踏み出した。

 越前市都辺町の白山小駐車場で行われた式典で、知事は「豊かな環境を守り育て、後世に伝えるための県民活動のスタート。放鳥したコウノトリは福井県が放つ自然環境大使として活躍してほしい」とあいさつした。兵庫県立コウノトリの郷(さと)公園(同県豊岡市)の山岸哲園長も「兵庫県外での繁殖個体群づくりが(野生復帰の)中期目標。今回放鳥した2羽が(白山に)戻って繁殖するよう支援したい」とエールを送った。

 知事らが紅白のテープを切り、市道に置かれた白い木箱のふたが開くと、まずゆめちゃんが勢いよく飛び出した。成長した姿をアピールするように会場周辺を旋回して飛び去った。しばらく田んぼにとどまっていたげんきくんも、大きな翼を広げて飛び立ち、上空を旋回した。観客は「大きい」「きれい」と歓声を上げながら拍手を送り、雄姿ををいつまでも見つめていた。

 式典では、1970〜71年に越前市白山・坂口地区に滞在したくちばしの折れたコウノトリ「コウちゃん」の保護と兵庫県への移送に関わった人たちが、地元の子どもたちにコウノトリをかたどった水引細工や、餌となる両地区で養殖したドジョウを手渡した。その後、子どもらが放鳥場所近くの田んぼで、水を抜く時期に生き物が逃げ込む退避溝へドジョウを放流した。

 2羽は背中に小型発信器を装着しており、衛星利用測位システム(GPS)で行動を記録する。2羽を識別する足環(わ)の色は、右が2羽とも「黒・緑」の組み合わせで、左はげんきくんが「青・青」、ゆめちゃんは「青・緑」。県民からも情報を募り、県里山里海湖(うみ)研究所(若狭町)のホームページで行動を公開する。


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