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倒壊前、国が修理工事 撮影乾板165枚 大阪で発見 丸岡城天守震災前の姿 建築構造解明へ期待

  • 2015年10月2日
  • 07:48
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見つかったガラス乾板のうち丸岡城天守を撮影した1枚=1日、奈良市の奈良文化財研究所
見つかったガラス乾板のうち丸岡城天守を撮影した1枚=1日、奈良市の奈良文化財研究所

 1940〜42(昭和15〜17)年にかけ国が行った丸岡城天守の解体修理工事を撮影した写真のガラス乾板165枚が1日までに、大阪府の工事関係者の遺族宅で発見された。48年の福井震災で倒壊した後、修復工事で大きな役割を果たした写真群の原版とみられる。同天守の国宝化に向け学術調査の準備を進めている坂井市は「建築構造の解明に向け、貴重な資料となるのでは」と期待を寄せる。

 丸岡城天守の国宝化を目指し資料の掘り起こしを進めている坂井市と県の担当者が、丸岡城のほか、法隆寺五重塔(奈良県)など国宝はじめ多くの文化財修復を手掛けた工事技師・竹原吉助氏(故人)の遺族宅=大阪府富田林市=を尋ねたところ、「丸岡城」と書かれた紙箱13箱に収められた大量の乾板を確認した。

 いずれも大きさはキャビネ判。角が欠けているものも一部あったが、完全に破損している乾板はなく、保存状態は悪くないという。

 今回見つかった中には、工事が始まる前年の「昭和14年6月」と鉛筆書きされた乾板のほか、壁の修復過程や屋根瓦を接写した写真なども含まれるという。詳細な分析はこれからのため、新資料が国宝化に必要な、建築年代の特定や構造上の特徴など学術上の新しい知見に直接結びつくかは現状では未知数だ。

 市文化課は1日、遺族から提供を受けた乾板を奈良文化財研究所(奈良市)に持ち込み、乾板の状態を説明。保管方法や扱いなどについて助言を受けた。同研究所が保管している修復工事に使われた図面を借り受けるなど、本格的な学術調査に向け資料の収集も行った。



 丸岡城天守 戦国時代や江戸時代に造られ現存している全国12天守の一つ。日本最古といわれ、重要文化財に指定されている。同じく重要文化財だった松江城天守(松江市)の今年7月の国宝昇格を受け、坂井市が国宝化に向けた取り組みを進めている。丸岡城は1576(天正4)年、柴田勝豊によって築城されたが、天守閣がいつ建てられたのかは確証がない。


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