日本原子力研究開発機構は18日、高速増殖原型炉もんじゅで使用済み燃料取り出し作業中、つかみ具の開閉異常を知らせる警報が鳴り、作業を一時中断したと発表した。機器不具合による中断は5回目。
機構によると17日午後1時ごろ、洗浄を終えた使用済み燃料1体を缶詰処理するためつかんだところ、警報が鳴った。動作確認で正常に動いたことから同10時半ごろ再開。18日も作業を継続していたが、午後1時ごろに再び警報が鳴った。その後再び安全を確認して作業を始め、同9時40分ごろに終えた。作動部の不具合の可能性があるとみられる。
もんじゅの使用済み燃料取り出し作業は、1月中に100体を終える計画。この日までに83体を終えており、現段階で計画に変更はないとしている。