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原発増設や後継「遅れやむなし」 福井県内立地市町の首長ら

  • 2011年3月16日
  • 14:26
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東日本大震災で被災した福島第1原発の状況を説明する保安院の担当者=2011年3月15日、福井県議会
東日本大震災で被災した福島第1原発の状況を説明する保安院の担当者=2011年3月15日、福井県議会

 東京電力福島第1原発で15日、人体に影響を及ぼす濃度の放射能が漏れて広範囲の住民に避難指示が出たことに対し、福井県内の原発立地自治体は強い衝撃を受けた。増設計画を抱える敦賀市、美浜1号機のリプレース(置き換え)をうかがう美浜町は、想像を超える事態に困惑。計画の遅れもやむを得ないとみて、慎重に対応する構えだ。嶺南の県議会議員からは「安全審査や議論の中断はやむを得ない」との声が上がった。

 「市民は敦賀は大丈夫かと思っている」と驚くのは、福島原発と同型の沸騰水型軽水炉を持つ河瀬一治敦賀市長。「今後、20キロの避難を想定した防災訓練を検討したい」とも述べた。

 山口治太郎美浜町長は15日の朝礼で、放射線の人体への影響について町民からの問い合わせに対応できるよう全職員に指示。「福島は時間の余裕もなく、大変な事態と想像している」と話した。

 野瀬豊高浜町長は「最悪のステージの入り口にまで状況が移行したといえる」と危機感をあらわにした。原発立地地域の住民に与える影響は計り知れないとの見方で「立地自治体だけでなく、国の原子力行政自体のかじ取りが今後難しくなる」とも述べた。

 時岡忍おおい町長は、安全管理で責任を持つ国の対応を強く批判。「後手後手に回っている印象がある。事態がどんどん大きくなり、大変ショックだ。日本の原子力対策の信頼が根底から失われた」と指摘した上で「国からの情報が不足しており、大変不満に感じている」とも述べた。

 敦賀3、4号機増設計画、美浜1号機の後継炉設置に直面する敦賀市、美浜町は、重大な事故により計画の遅れもやむを得ないとの空気だ。

 河瀬市長は既に、増設計画の延期を容認する考えを示している。強く望んできた敦賀商工会議所の澤本光男常務理事も「国もいろいろ検討すると思うが、安全安心を十分確保し、できれば(来年3月の)着工は予定通り進めてほしい」と戸惑い気味だ。

 県会では、敦賀3、4号機増設に関して地元の石川与三吉議員が「それどころの話ではなくなった」と不快感を示した。谷出晴彦議員も「3、4号機増設への影響というより、同じ沸騰水型の1号機は大丈夫なのかという問題だ」と述べた。

 これまで関西電力に後継炉設置の具体的な構想を早期に示すよう求めてきた山口町長は「(今回の事態で)影響を受けることは予測できる。工程に言及する段階ではないが、安全第一の観点から遅れてもやむを得ない」との見解を示している。

 吉田伊三郎県議は「安全を度外視して経済のことを考えることはあり得ない」とし、議論の一時中断が必要と指摘。わかさ東商工会の野瀬成夫会長も「原発は安全が第一。今は後継炉について判断できる状況にない」と言葉少なに語った。


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