
47都道府県の地元食材とマヨネーズを使った料理の頂点を決める「全国地元食材マヨネーズ料理グランプリ2015(マヨ1グランプリ)」の最終審査が26日、東京の六本木ヒルズで行われ、福井県鯖江市の料理家、佐々木京美さん(55)が考案した福井県代表料理「里芋グラタン味噌(みそ)マヨつるつるいっぱい」がグランプリに輝いた。
料理は大野市特産の上庄里芋が主役。だし汁で下味を付けた里芋をみそ味のマヨネーズと混ぜ、こんがり焼けたチーズがたっぷりのグラタンにした。本県ならではの香辛料「地がらし」が隠し味に使われ、マヨネーズにほんのりと辛みを加えている。
初のマヨ1グランプリには47の代表料理がエントリーし、予選を突破した16品が最終審査に進出。審査員と一般の来場者2千人の投票でグランプリが決定した。佐々木さんの料理は、和風のイメージが強い里芋料理をマヨネーズで洋風に変身させ、世代を超えて親しめる味に仕上げた点が高く評価されたという。
佐々木さんは「福井の食材に力があったからこそのグランプリ。個人ではなく、福井そのものが評価してもらったようでうれしい。料理名に入れた『つるつるいっぱい』の方言の響きも来場者の関心を引いていたようだ」と声を弾ませた。