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東京電力福島第1原発事故調査・検証委員会の調書要旨

  • 2015年9月26日
  • 08:51
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 政府が25日までに新たに公開した東京電力福島第1原発事故調査・検証委員会による関係者の「聴取結果書(調書)」の主な要旨は次の通り。

 【名倉繁樹・原子力安全・保安院安全審査官】

 2009年8月と9月の2回、保安院で東電から津波対策の検討状況を聞いた。東電は「6メートルを超えるが10メートル敷地高は超えない」と説明した。8メートル台だというので、ポンプはだめだなと思ったと記憶している。私は「こういう結果が出るのであれば具体的な対応を検討した方がよい」旨を話した。「対策」という言葉も含めたように記憶している。

 「(耐震性を再確認する)バックチェック(の最終報告)も早く出した方がよいのではないか」と言ったら、東電は「バックチェックは02年の土木学会の手法でやる」と言ったので腹が立った。「貞観津波のことがこれだけ指摘されているのに、全く含めないのはおかしい」と言ったが「津波堆積物調査をして土木学会の検討を待ちます」との回答だった。

 具体的な対策として「重要施設を建屋内に入れたらどうか」という話をし、東電は「土木学会の結果を踏まえないことには会社として判断できない」と話した。東電の出席者が「炉を止めることができるんですか」と言ったので、なんでこんなことを言われなければならないのかと思った。

 (11年3月7日の東電の説明で)津波水位が10・2メートルとなっており、敷地レベルを超えていたので驚いた。いつまでに対策工事をするのか尋ねると、東電は「12年10月を目標に検討する」と答えた。私は「遅いのでは」と言った。東電は「より具体的な検討を社内のプロジェクトチームで始めている」と言っていた。

 【島崎邦彦・地震予知連絡会会長】

 ―3月11日以前はマグニチュード9以上の地震が東北で起きると考える人がほとんどいなかったという理解でよいか。

 ほとんどいなかったというのは、いたという意味だ。明治三陸地震級の地震が来るかもしれないということは02年に(地震調査研究推進本部の)長期評価で公表されていたので、10メートルを超えるような津波が福島県に来るということは専門家なら常識的に分かるはずだった。

 貞観地震に関しては、02年時点では長期評価に入れるには不十分ということで見送られた。その後の中央防災会議ではぜひ入れてもらいたかった。せっかく予測ができたのに一番防災の要の部署が否定した。

 ―中央防災会議はしばらく様子見とし、東電も対策には至らなかった。

 中央防災会議が否定したからだと思っている。

 ―中央防災会議は歴史的に記録のあった場所で地震・津波が繰り返すとの前提だったので、過去に起こっていないとされた地域は外されたのか。

 そのパラダイム(考え方)は土木学会から来ている。中央防災会議には土木学会と同じ委員がたくさんいた。(肩書は当時) (共同)


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