福井と沖縄、原発と基地のニュースサイト

女川1号の廃炉決定 東北電 34年経過 採算、安全に課題

  • 2018年10月26日
  • 09:00
  • Twitterでシェア0
  • Facebookでシェア0
  • Google+でシェア
  • 0
東北電力女川原発
東北電力女川原発

 東北電力は10月25日、取締役会を開き、停止中の女川原発1号機(宮城県)を廃炉にすると決めた。運転開始から34年が経過した同機は52万4千キロワットと出力が小さく再稼働しても採算が見込めないほか、電源などを追加設置する場所がなく安全対策工事が難しいこともあり決断した。


 本店で記者会見した原田宏哉社長は「出力や再稼働した場合の運転年数などを総合的に勘案した」とし、再稼働を目指す女川2号機や東通原発1号機(青森県東通村)に資金や人員などの経営資源を投入する、と述べた。東北電は、原子力規制委員会の審査が最も進む女川2号機について、2020年度以降の再稼働を見込む。


 東京電力福島第1原発事故後、原発の運転期間が原則40年に制限された上、自然災害や過酷事故への厳重な備えを求める新規制基準ができて安全対策費が増大。福島県の立地分を除き、既に6原発9基の廃炉が決まっている。このうち7基は50万キロワット級やそれ未満。老朽原発の淘汰(とうた)が進んでおり、東北電もこの流れに乗った格好だ。


 同社によると、1号機の廃炉には30~40年がかかる見通し。経済産業省の省令に基づき、毎年、費用総額を試算しており、17年度末で432億円。この日発表した18年9月中間連結決算で、廃炉決定に伴い約21億円の特別損失を計上した。


 会見に先立ち、原田社長が宮城県庁で村井嘉浩知事に廃炉決定を報告。知事は安全な廃炉作業などを要請した。立地する女川町と石巻市には副社長が伝えた。


 女川1号機は1984年6月に営業運転を開始し、同社保有の4基で最も古く存廃が焦点だった。原田社長は9月27日の記者会見で「廃炉も選択肢の一つ。安定供給や経済性などから総合的に評価する」と言及していた。


 女川原発は東日本大震災が発生した11年3月11日、運転中の1、3号機と、原子炉を起動中の2号機が自動停止。津波で敷地の一部が浸水した。



基地 from 沖縄 カテゴリーニュース

原発 from 福井 カテゴリーニュース

原発 from 福井 カテゴリーニュース

基地 from 沖縄 カテゴリーニュース