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原発事故、最悪シナリオに衝撃走る 福島第1原発の炉心溶融

  • 2011年3月13日
  • 14:07
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福島第1、第2原発をめぐる状況について刻々と入る情報をボードに書き込む県原子力安全対策課の職員=2011年3月12日、福井県庁
福島第1、第2原発をめぐる状況について刻々と入る情報をボードに書き込む県原子力安全対策課の職員=2011年3月12日、福井県庁

 東日本大震災の影響により史上初の原子力緊急事態宣言が発令されていた東京電力福島第1原発で2011年3月12日、1号機が炉心の燃料溶融、建屋の爆発という最悪のシナリオに発展し、福井県内の関係者には強い衝撃が走った。原子力防災訓練用の想定として「国内では起こりえない」とされてきた以上の事態が現実となり、原発の設計や安全審査の在り方を根底から揺るがす可能性もある。

 原子炉内の水位が下がり、炉心に装荷した核燃料が溶け出した事故としては1979年の米国スリーマイル島原発事故が代表的。だが、国や事業者は国内の原発では起こり得ないとしていた。地震をきっかけに何重にも施された安全防護がすべて機能せず、炉心溶融から爆発に至った事態は、「地震国の日本にとっては非常に深刻」(県幹部)といえる。

 しかも今回は、福島第1、第2原発の計5基が緊急事態宣言の対象。第1原発の非常用ディーゼル発電機は津波の被害で起動できなくなったとされる。同原発の耐震安全性は再点検でも既に国のお墨付きを得ていたにもかかわらず、津波そのものの衝撃で発電機が故障したとみられ、耐震安全性評価の前提が崩れる可能性すらある。

 福島での事態を受け、おおい、高浜両町は東日本大震災のような地震と津波による複合災害が本県で発生した場合でも、対策が万全なのかを関西電力に問い合わせ、回答待ちの状態だ。

 県原子力安全対策課は11日から24時間体制で被災地の情報を収集。炉心溶融、爆発と状況は時間を追うごとに深刻化し、表情も険しさを増していった。炉心溶融、爆発の一報を聞いた岩永幹夫課長は「起こってはいけないことが起こった」と絶句した。

 時岡忍おおい町長も「大変な事態となり信じられない気持ち。事態の状況がはっきりと伝わってこないことを大変もどかしく感じている」とのコメントを出した。

 県内では、1999年の東海村臨界事故を機に制定された原子力災害対策特別措置法を先取りする形で2000年から毎年、原子力防災訓練を行ってきた。炉心を冷却する機能が失われて核燃料が損傷、外部への放射性物質の放出、住民の避難といった訓練のシナリオは、まさに今回の事態と重なり合っている。

 西川一誠知事は12日、県内3事業者の社長、理事長に対し、安全管理の徹底や県民の不安解消とともに、今回の事故で反映すべき点があれば迅速に対応するよう直接要請。政府に対しても、前経済産業相の大畠章宏国土交通相を通じて、情報公開と政府を挙げての取り組みを求めた。知事は報道陣に対し「重大な事故だ」との認識を示した上で、津波、地震など多角的に検証し、原因や中身が分かれば、国として対応すべきだと強調した。


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