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もんじゅ廃炉本格化「とにかく安全第一で」 関係者、市民は願い一つ

  • 2018年8月31日
  • 12:59
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高速増殖原型炉もんじゅ=福井県敦賀市
高速増殖原型炉もんじゅ=福井県敦賀市

 トラブル続きで廃炉となった高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)は、燃料取り出しの準備段階でも機器の不具合が相次ぎ、県民に不安と不信を植え付けた。不具合を乗り越え、ようやくこぎ着けた本格的な廃炉作業。地元関係者、市民からは「工程にとらわれず、とにかく安全第一の作業を」との声が多く聞かれた。


 もんじゅが立地する敦賀市白木区。誘致に関わった元市議の橋本昭三さん(89)は、燃料取り出し作業の開始に「多少工程が遅れようが、とにかく安全最優先に作業してほしい」と求めた。


 前日の29日、橋本さん宅に日本原子力研究開発機構の児玉敏雄理事長が訪れ「安全第一に作業するので、地元の協力をお願いしたい」と頭を下げた。橋本さんは「地元は信頼して応援する」と答えた。


 今後の取り出し作業に「いくらかはトラブルは出るだろうが、また失敗を起こすことがないように」と願う。脳裏をよぎるのは1995年のナトリウム漏れ事故。「燃料さえ取り出してしまえば、大きな事故は起きないはず」と、2022年末までの取り出し作業期間が最も重要だと強調した。


 原発反対県民会議の代表委員で、もんじゅの原子炉設置許可取り消しを求めた「新もんじゅ訴訟」の原告団共同代表を務めた中嶌哲演さん(76)も、「慎重に慎重を重ね、十二分に検討して作業してほしい。大きなトラブルがないように進めてもらいたい」と願う。


 準備段階で不具合が相次いだことに「燃料の取り扱いがいかに大変であるかということを証明している」と主張。「工程に追われるあまりトラブルを起こし、結果的に工程が遅れるというのは生むべきではない」とくぎを刺した。


 訴訟は廃炉によって終了したが、廃炉の在るべき姿に関しては研究と提言を続けている。「提言に即して見守りながら、何かあれば新たな提言をしていく。県民会議としても作業の行方を見守っていきたい」と語った。


 市民や経済界からは厳しい意見も相次ぐ。市内の小売業者の60代男性は、設備の不具合が相次ぎ工程が遅れた理由などについて市民への説明が不足していると批判。「機構は地元を大事にしていない。後ろ向きな廃炉作業はあまり公表したくないのか。信頼が損なわれる」と語気を強め、今後の作業での適切な情報開示を求めた。


 敦賀商工会議所の有馬義一会頭は「安全確保を第一義に、透明で迅速な情報開示を行い、着実に推進してもらいたい」とコメント。さらに「地元経済界は、これまで事故やトラブルによる風評被害に耐え、国策に協力してきた。今度は期待を裏切らず、国と機構の責任ある対応を求めたい」と指摘し、人材育成や廃炉ビジネスを通じた地元企業の育成など、地域経済への貢献に期待を込めた。



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