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避難スムーズも災害弱者搬送に課題 福井県原子力防災訓練

  • 2018年8月26日
  • 08:23
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入所者の搬送訓練に取り組む関係者ら=8月25日、福井県高浜町の若狭高浜病院附属介護老人保健施設
入所者の搬送訓練に取り組む関係者ら=8月25日、高浜町の若狭高浜病院附属介護老人保健施設

 原子力災害時には、避難に時間の掛かる高齢者や施設入所者らの災害弱者を守り切れるかどうかが大きな課題となる。8月25日の福井県原子力総合防災訓練では、高浜町の3施設から入所者を搬送する訓練を行った。2度目とあってスムーズな訓練となったが、健康に配慮した安全な搬送方法や、避難先に搬送した後の心身面のケアなど、改善点はなお山積している。


 関西電力高浜原発から5キロ圏内に位置する若狭高浜病院附属介護老人保健施設からの搬送訓練では、高浜原発の施設敷地緊急事態宣言を受け、午前11時20分ごろ避難行動を開始。車いす、ストレッチャーに乗った入所者役の職員1人ずつを、福祉車両2台で敦賀市の介護老人保健施設「リバーサイド気比の杜」へ運んだ。気比の杜到着後は両施設の職員が協力し、入所者の健康状態を把握する手順を確認した。関電社員も協力した。


 県長寿福祉課によると、原発事故時に避難が必要な老人施設は計98カ所。それぞれ避難先が指定されており、年1回は施設同士で訓練するよう求めている。このため、気比の杜の橋本進事務長は「日頃から連絡を取り合っていることもあり、訓練の質は前回より高かった」と評価した。


 ただ、参加者からは「実際は床にマットを敷いて雑魚寝になると思うが、ベッドより介護の負担が重くなる」「特殊な薬を服用する人への対応が不安」「1人2人ならできても、入所者全員を避難させられるのか」といった課題が聞かれた。橋本事務長は「段ボールベッドを配備し、到着までにこちらの職員が組み立てて受け入れ準備する訓練も有効だと思う」と話した。


 入所者役として敦賀市の特別養護老人ホーム「常磐荘」まで車いすで運ばれた高浜ケアサポートの山本勝則社長は「車いすのままだと腰が痛い上、避難先の施設で測ってもらった血圧は普段より30以上高かった。休憩を取りながら避難し、入所者の健康に気を配る必要がある」と語った。



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