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11年前の親切に感謝、被災地へパン屋さんの恩返し 福井の今井さん、1400個を呉市へ届ける

  • 2018年7月17日
  • 08:12
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広島県呉市に届けるパンを車に積み込む今井社長(右)と海翔さん=7月16日午後7時ごろ、福井県福井市松本4丁目の「パンテス365ジャパン」本社
広島県呉市に届けるパンを車に積み込む今井社長(右)と海翔さん=7月16日午後7時ごろ、福井県福井市松本4丁目の「パンテス365ジャパン」本社

 西日本豪雨で大規模な土砂災害に見舞われた広島県呉市の被災者を支援しようと、福井県福井市内でパン店を展開する「パンテス365ジャパン」は7月17日、現地の避難所に約80種1400個のパンを届ける。11年前、混雑した新幹線で幼い長男を席に座らせてくれた呉市の女性に恩返ししようと、今井薫社長(41)がボランティアを思い立った。「すごくありがたかった。今度は僕にできることで被災した方々に少しでも元気になってもらえたら」との思いを込め16日、大量のパンを焼き上げた。


 2007年11月、静岡旅行の帰路、東海道新幹線が混雑しており今井社長と当時6歳だった海翔(かいと)さん(16)は自由席車両の通路に立っていた。海翔さんが「座りたい」と泣きだし困っていると、近くの席にいた呉市の堤茂子さん(70)が子ども1人分のスペースを空け、座らせてくれた。その後、お礼としてパンを送ったり手紙をやりとりしたりする関係が約1年続いた。


 10年ほど疎遠だったが、豪雨の被害を伝えるニュースで住宅に大量の土砂が流れ込んだ呉市の惨状を知り、堤さんの温かい親切を思い出した。さっそく市に電話し、被災者にパンを届けられないか相談。「ぜひお願いします」と受け入れてもらい、交通事情の安定を待って17日、多くの人が身を寄せているという呉市の天応まちづくりセンターを訪れることになった。


 13日に堤さんに手紙を送り、安否を確認するとともにパンを持って行くことを連絡。15日に堤さん自身の無事と被害の大きさを伝える返事がファクスで届き、その後のやりとりで、現地で再会することになった。


 16日は今井社長と従業員が早朝からパンを焼き始め、看板商品のあん食パンやクロワッサン、カレーパンなどを大量に準備し車に積み込んだ。今井社長と親交のある福井市のパン店「ア・ヴォロンテ」が約80個を提供、鯖江市のカフェ「スローベリィ」の高井寛太代表(35)はドーナツ約100個を持参し同行。午後8時ごろ、海翔さんも乗り込んで今井社長の運転で出発した。17日早朝に呉市に入る予定で、避難所のテーブルにパンをずらりと並べ無料で提供する。


 居住地域に大きな被害はなかったという堤さんは「覚えていてくれてびっくりした。温かい気持ちが励みになると思う」。今井社長は「1日限定のパン屋のような雰囲気で、ワクワクした気持ちでパンを選んでもらって、少しでも元気を届けられたら」と話していた。


 広島県によると、16日午前9時現在、呉市では23人の死亡が確認され、広範囲で断水が続いている。同市への支援では福井県警が行方不明者捜索に協力したほか、福井市や敦賀市が給水支援活動を行った。



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