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福井工大生先行地を11月視察 もんじゅ廃炉仏で学べ 機構職員から事前授業

  • 2018年7月6日
  • 11:02
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スーパーフェニックスやフランスの原子力規制などについて説明する入江さん(右)=7月4日、福井県福井市の福井工大福井キャンパス
スーパーフェニックスやフランスの原子力規制などについて説明する入江さん(右)=7月4日、福井県福井市の福井工大福井キャンパス

 高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の廃炉に伴うさまざまな課題を学ぼうと、福井工大原子力技術応用工学科の学生らが11月、廃炉作業が先行しているフランスの高速増殖実証炉「スーパーフェニックス」などを視察する。事前学習として、もんじゅを運営する日本原子力研究開発機構の職員から、特別授業を受講中だ。学生らは9月までに、課題を洗い出しスーパーフェニックスの担当者らへの質問状を作成する。


 同大は2016年度から5年間、原子力規制委員会の「原子力規制人材育成事業」の採択を受け取り組んでいる。視察は同事業の一環。


 担当の来馬克美教授によると、通常の講義では軽水炉の廃止措置は教えるものの、高速炉は扱っていない。もんじゅの廃炉を機に、高速炉の仕組みや日仏の規制の違いを学ぶことを本年度事業の柱に据えた。


 4日は、原子力機構国際連携協力グループリーダーの入江勤さんが、フランスの原子力規制委員会「ASN」をテーマに講義した。入江さんは「ASNは原子力安全と放射線防護を管理している。事業者は使用済み燃料や放射性廃棄物管理の評価を3年ごとに提出している」などと説明した。


 学生が視察するスーパーフェニックスや高速増殖原型炉「フェニックス」は廃炉作業中。入江さんは「フランスでは、ヒューマンエラーを防ぐため、作業に必要のない機器はすぐに取り外す」と、日本の廃炉作業との違いを解説した。


 東京電力に就職予定の北西真希さん(4年)は「日本は高速炉の廃止措置経験がない。使用済み燃料の扱いや、廃棄物処理施設の立地への理解活動を現地で見てきたい」と意欲満々。規制庁志望の西村豊さん(3年)は「日仏の高速炉は炉型が違う。ASNも訪問するので、将来の仕事に生かせれば」と期待感を口にした。


 来馬教授は「原発の廃炉は約30年かかる。現地を視察する学生の中から、廃止措置にかかわる人材が出てくることを期待したい」と話していた。


 もんじゅは国の核燃料サイクルの中核施設と位置づけられ、1兆円にも及ぶ国費が投じられた。しかしナトリウム漏れや炉内中継装置の落下事故を起こすなどして、政府が16年12月に廃炉を決定。廃炉期間は47年度までの30年間とし、今年7月下旬から22年末まで全燃料530体を炉心などから水プールに取り出す。



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