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大飯原発 運転認める 差し止め控訴審 逆転判決 「具体的危険性ない」 高裁金沢

  • 2018年7月5日
  • 10:25
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判決言い渡し直後、「不当判決」などと書かれた垂れ幕を掲げる原告団=7月4日午後3時すぎ、金沢市の名古屋高裁金沢支部前
判決言い渡し直後、「不当判決」などと書かれた垂れ幕を掲げる原告団=7月4日午後3時すぎ、金沢市の名古屋高裁金沢支部前

 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の運転差し止めを福井県などの住民が求めた訴訟の控訴審判決が7月4日、名古屋高裁金沢支部であり、内藤正之裁判長は運転を禁じた一審福井地裁判決を取り消し、住民側の逆転敗訴を言い渡した。東京電力福島第1原発の事故後、原発の運転差し止め訴訟に対する高裁判決は全国で初めて。係争中の各地の訴訟に影響を及ぼす可能性がある。


 判決理由で内藤裁判長は、安全性審査に用いられた新規制基準に違法、不合理な点はなく、2基が同基準に適合するとした原子力規制委員会の判断にも不合理な点は認められないと認定。「2基の危険性は社会通念上無視しうる程度にまで管理され、周辺住民の人格権を侵害する具体的危険性はない」と結論付け、住民側の請求を棄却した。


 控訴審では、大飯原発の地震対策を審査した元原子力規制委員長代理の島崎邦彦東京大名誉教授(地震学)が、耐震設計の目安となる揺れ(基準地震動)が過小評価になっていると証言。これに対し内藤裁判長は、活断層の断層面積は保守的に大きく設定されているとし「過小であるとはいえない」と指摘した。


 一方で「福島原発事故の深刻な被害に照らし、我が国のとるべき道として原発そのものを廃止・禁止することは大いに可能」としながらも、「その判断は司法の役割を超え、立法府や行政府による政治的な判断に委ねられるべきだ」と述べた。


 住民側弁護団は判決後に会見を開き、最高裁への上告について「現時点では未定。話し合って判断する」と語った。


 住民側は2012年11月、福井地裁に提訴。14年5月の一審判決で樋口英明裁判長(当時)が「人の生命、生活に対し具体的な危険性があれば、運転が差し止められるのは当然」とし、人格権の侵害を認定した。



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