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大飯原発運転容認、福島事故忘れたか 高裁判決に住民怒り落胆「茶番だ」

  • 2018年7月5日
  • 10:34
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逆転敗訴の判決を受け、厳しい表情で会見する島田弁護団長(右から2人目)や中嶌さん(同3人目)ら=7月4日午後5時15分ごろ、金沢市内
逆転敗訴の判決を受け、厳しい表情で会見する島田弁護団長(右から2人目)や中嶌さん(同3人目)ら=7月4日午後5時15分ごろ、金沢市内

 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の運転差し止めを認め、住民側が歓喜に沸いた一審の福井地裁判決から4年。7月4日に言い渡された名古屋高裁金沢支部の判決は一転、「運転容認」に覆った。住民側からは「司法の役割を果たしていない」「福島の事故を忘れ去ったかのような判決。茶番だ」など怒りや落胆の声が上がった。


 「なぜ福島の事故は起きたんだ」「(判決理由に対し)それが安全神話だ」。午後3時すぎ、判決理由が読み上げられている最中、傍聴席からは内藤正之裁判長の声がかき消されるほどの怒号が飛び交った。裁判長が「お静かに」と大声で制止する場面もあり、法廷は異様な雰囲気に包まれた。


 その後、同支部前で原告団の弁護士らが「不当判決」などと逆転敗訴を伝える垂れ幕を掲げると、集まった支援者らから「許せない」「不当判決を認めない」など怒りの声が上がった。垂れ幕を掲げた「ふるさとを守る高浜・おおいの会」代表の東山幸弘さん(71)=高浜町=は「原発を動かさなくても電気は足りている。福島の事故をどう考えているのか」と強く訴えた。


 判決後に開かれた住民側の会見では、弁護団長ら15人全員が険しい表情で登壇した。


 原告団代表の中嶌哲演さん(76)=小浜市=は、時折手で顔を覆い、無念さをにじませながら「小浜市民の目と鼻の先では大飯3、4号機が再稼働中。せめてなにがしかのチェックなり、ブレーキをかけるような判決の中身があってほしいと願っていたが、それすらも駄目だった」と肩を落とした。その上で「主体的な判断が何一つ行われていない。司法としての気概、使命感を見いだしがたい判決」と切り捨てた。


 6月の会見で「日本の裁判所がどう原発と向き合っているのかが問われる象徴的な裁判だ」と語っていた島田広弁護団長(49)=福井弁護士会=は「団長を引き継いでから1年数カ月走ってきた。(一審の)樋口判決の勇気に応えていく、何としてもこれを守りたいと思っていた。本当にじくじたる思い」と苦渋の色をにじませた。


 会見の最後に、脱原発弁護団全国連絡会共同代表の河合弘之弁護士(74)が「私たちは決してあきらめない。勝つまでやる」と決意を語ると、見守っていた住民や支援者から大きな拍手が起こった。



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