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避難先の視察希望増 敦賀市、原発事故時に奈良4市へ 想定の2倍、9地区に 本年度、市民招く交流事業も

  • 2018年6月30日
  • 11:38
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県外避難の拠点避難所の一つとなる鴻ノ池運動公園を確認する敦賀市民。市の視察研修事業に各地区の申し込みが増えている=昨年11月、奈良市内(福井県敦賀市提供)
県外避難の拠点避難所の一つとなる鴻ノ池運動公園を確認する敦賀市民。市の視察研修事業に各地区の申し込みが増えている=昨年11月、奈良市内(福井県敦賀市提供)

 原発事故時の広域避難先となる奈良県内4市を視察する福井県敦賀市の市民研修事業に申し込む地区が増えている。敦賀市は本年度四つの地区や区を想定していたが、視察希望は倍以上の九つの地区・区に。万一の備えとして避難先施設や距離、ルートを確認したい考えが市民に広がっている。さらに本年度は、奈良県4市の市民を招き原発や敦賀を理解してもらう事業を初めて行い、交流を深める。


 東京電力福島第1原発事故後、県の広域避難計画要綱で、敦賀市民の県外避難先は奈良県の奈良、生駒、大和郡山、天理の4市に決まった。地区ごとに避難先施設が振り分けられ、北陸自動車道と名神高速道路や、国道161号などを通る複数の避難ルートが設定されている。


 広域避難先視察研修事業は、県の支援制度なども利用して昨年度に始め、これまで若葉町区や市身体障害者福祉連合会など八つの地区・区や団体の計201人が参加した。このうち野神区は昨年8月、46人がバスに乗って大和郡山市の避難先施設などを見学。現地で開かれた全国金魚すくい選手権大会にも出場し、交流も深めた。


 本年度は既に愛発(あらち)地区、津内町3丁目区、中区など9地区・区が視察研修を希望。市は当初予算で4地区・区分のバスのレンタル代など58万円を計上していたが、想定以上の申し込みがあったため、6月補正予算で74万円を追加した。


 各地区は日帰りで奈良県4市の避難所を視察するとともに、原発事故時に避難ルート途中で設けられる放射能汚染検査(スクリーニング)場所の北陸道賤ケ岳サービスエリアなどにも立ち寄る。


 本年度の“第一陣”として7月12日に奈良市を視察する愛発地区は、区長会や防災関係者らが参加予定。同区長会の前川豊会長(68)は「地区内は高齢者が多く、バスで奈良に避難するためにどこに集合するとか、細かなマニュアルづくりが必要だと思い、申し込んだ。避難所もきちんと目で確認したい」と話している。


 また、市は奈良県4市の市民に敦賀を知ってもらおうと、各市40人ずつを今秋から冬にかけてバスで招待するツアーを計画。日本原電のPR施設「敦賀原子力館」で原発の安全対策を学んでもらい、市内観光地の気比神宮や敦賀赤レンガ倉庫なども巡る。


 市によると、県内では原発立地自治体と県外避難先の住民が相互に訪問したり交流したりするのは珍しく、担当課は「互いをよく知れば心の距離が近づき、万一の避難に役立つ」としている。



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