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大飯4号再稼働「安定運転、何より重要」 県原子力専門委・中川委員長

  • 2018年5月10日
  • 14:20
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「油断せず、人材の教育や訓練が重要」と強調する中川英之委員長=福井市内
「油断せず、人材の教育や訓練が重要」と強調する中川英之委員長=福井市内

 関西電力大飯原発4号機が9日に再稼働し、新規制基準に適合した県内原発7基のうち、4基の原発が運転状態になった。県独自の視点で、4基の工学的な安全性を審査してきた県原子力安全専門委員会の中川英之委員長が福井新聞のインタビューに応じ、「働いている所員ら一人一人が油断したら、トラブル、事故につながる。教育や訓練が継続的に行われているか、ずっとチェックし続ける必要がある」と指摘。県民の安心感醸成へ「高浜3、4号機と大飯3、4号機が安定的に運転していくことが何より重要だ」と強調した。

 ―県内で新規制基準に適合した4基が稼働した。

 「東京電力福島第1原発事故以降、重大事故が発生した場合、設備の健全性や対応する人の課題など、全体を解決できているということが新規制基準をクリアする基本的な条件になっている。県専門委は設備の健全性のほか、発電所内での教育や訓練、マニュアルがきちんと整理されているかなど、体制や対応策を確認してきた。大飯も高浜も各1000回を超える訓練を行っており、現場視察もした。総合的に、放射性物質を外へ出さないという工学的な対応はとられていると判断した」

 ―危惧することは何か。

 「所員、協力会社社員らに、少しでも油断があるとトラブルにつながる。トラブルが拡大して事故につながる。人材の教育、訓練はとても重要。県民の中でも原発に対し、安心感を持っている人は少ない。小さなトラブルを繰り返すと、原発は不安定な装置だなと不安に感じる」

 ―今後、4基の安定運転はもちろんだが、40年超運転を目指す古い高経年化プラントの高浜1、2号機と美浜3号機に焦点が移る。

 「動いている4基とは性質が全然違う。第1に高経年化炉特有の材料劣化の問題。例えば、原子炉容器内の燃料ケースを固定しているボルトは、非常に強い中性子線を受け続けてきた。3基とも全部新品に取り換えるため安心だが、実績がないことに不安もある。第2に、原子炉格納容器の補強工事を行う。格納容器は放射性物質を外に出さない最後のとりで。健全性をきちっと保った状態で工事が完成できるかどうかを現場視察などでチェックしていく」

 ―大掛かりな審査になるのか。

 「稼働した4基とは全く違う評価項目が加わってくるので、時間がかかってもしっかり確認する。本年度から順次、審査していく。高経年化炉の工学的な安全性評価はそう簡単ではない。ただ、再稼働させるかどうかは県民感情を考えて、県が判断することだ」


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