福井と沖縄、原発と基地のニュースサイト

大間原発の建設中止認めず 函館地裁「危険性の認定困難」

  • 2018年3月20日
  • 13:10
  • Twitterでシェア0
  • Facebookでシェア0
  • Google+でシェア
  • 0
判決骨子
判決骨子

 電源開発(Jパワー)が青森県大間町で建設中の大間原発を巡り、津軽海峡を挟む北海道函館市の市民団体が同社と国に建設差し止めや損害賠償を求めた訴訟の判決で、函館地裁は19日、請求を棄却した。浅岡千香子裁判長は、原子力規制委員会による新規制基準に基づいた適合審査を受けている途中だとして「重大事故が発生する具体的な危険性を直ちに認めるのは困難」と指摘した。

 東京電力福島第1原発事故後、建設中の原発に対する司法判断は初めて。政府や電力業界は大間原発をはじめ、東電東通原発(青森県)、中国電力島根原発3号機(島根県)の計3基の完成と運転開始を目指している。判決は、原発の新増設や建て替え(リプレース)に影響を与える可能性がある。

 原告側は控訴の方針。

 大間原発は2008年に着工、運転開始は24年度ごろが目標。商業炉として世界で初めてプルトニウムとウランの混合酸化物(MOX)を全炉心で使う「フルMOX」の安全性や、周辺の活断層の有無が争点となった。

 判決では、規制委の審査はごく一部にとどまり、新規制基準も「不合理とはいえない」と言及。フルMOXの安全性や活断層の有無については「審査基準への適合性と関連性がない」として判断を示さなかった。

 市民団体「大間原発訴訟の会」(竹田とし子代表)が10年7月に提訴し、原告は函館市民を中心に全国35都道府県の約1170人に上る。精神的苦痛を受けたとして1人当たり3万円の損害賠償を求めたが、判決は「極めて抽象的なものにとどまり、受忍限度を超えるともいえない」として退けた。

 大間原発の建設は東日本大震災に伴い一時中断、12年10月に再開した。工事の進捗(しんちょく)率は2月時点で4割弱。規制委による審査のため主要設備の工事は進んでおらず、事務所の新築や道路の補修などが中心となっている。


基地 from 沖縄 カテゴリーニュース

原発 from 福井 カテゴリーニュース

原発 from 福井 カテゴリーニュース

基地 from 沖縄 カテゴリーニュース