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広域避難訓練の日程決まらず 大飯原発、関係府県と調整難航

  • 2018年3月14日
  • 09:53
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高浜町民が兵庫県まで「避難」した原子力防災訓練。大飯地域の訓練実施の日程は未定だ=2016年8月、兵庫県の三田市消防本部
高浜町民が兵庫県まで「避難」した原子力防災訓練。大飯地域の訓練実施の日程は未定だ=2016年8月、兵庫県の三田市消防本部

 関西電力大飯原発(福井県おおい町)で重大事故が起きた際の対応として、昨年10月に取りまとめた避難計画に基づく広域避難訓練の日程が決まらない。内閣府は「年内のできるだけ早い時期に実施したい」としているが、関係府県との日程調整が難航しており「未定」。関電は14日に大飯3号機を再稼働させ、大飯4号機は5月中旬を見込んでおり、住民置き去りの「避難訓練なき再稼働」となる。

 大飯原発から30キロ圏内に住む住民の避難計画は昨年10月に取りまとめられ、原子力防災会議(議長・安倍晋三首相)が了承した。

 大飯地域の避難対象となる福井県の住民は、5キロ圏内がおおい町と小浜市を合わせて1003人。30キロ圏内は美浜、若狭、高浜町を含む5市町で計7万2864人。

 西川一誠知事は再稼働への同意判断を前に昨年11月、中川雅治原子力防災担当相と面談した際、「国が中心となり、できるだけ早期に訓練が実行できるよう関係機関との調整をお願いしたい」と強く求めた。中川担当相は「(京都府と滋賀県の)関係自治体とも相談の上、調整、検討を進める」と早期実施に前向きな姿勢を示していた。

 要請から4カ月。いまだ実施されないことについて、内閣府の担当者は、今秋の福井国体や4、6月の京都、滋賀の知事選などを挙げながら「住民や関係機関が多く参加できるベストなタイミングを探っている」と説明する。しっかりとした訓練実施には2〜3カ月の準備期間が必要とし、「年度内は無理。実施が遅れているのは事実だが、年内のできるだけ早い時期に実施したい」とする。

 2016年8月に行われた高浜地域の原子力防災訓練は、計画の了承から約8カ月後だった。高浜原発から30キロ圏内の高浜町和田地区の住民が、万一の重大事故の際に県外避難先となる兵庫県三田市までの約100キロを約3時間半かけ車で移動し、課題を洗い出した。大飯地域の計画は、高浜の原子力防災訓練の知見を反映した。

 避難計画を磨き上げるためには、訓練が必要不可欠。県危機対策・防災課は「県としてはできるだけ早い実施を国にお願いしている」とした上で、「計画を検証するにはしっかりとした体制で訓練する必要がある」と話している。

 さらに、大飯3、4号機が再稼働すると、約14キロ離れた現在運転中の高浜3、4号機と合わせて東京電力福島第1原発事故後、全国で初めて1県内で立地場所の違う複数原発が動くことになる。しかし高浜、大飯の両計画とも想定は「単独事故」のみだ。

 中川担当相は2月13日の会見で、それぞれの避難計画で対応が可能との認識を示した。ただ内閣府は、両原発にある対応拠点「オフサイトセンター」のどちらを使うかなど、「マニュアル化する必要がある」として、福井県などと検討を進めるとしている。


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