関西電力は13日、3月中旬の再稼働を目指す大飯原発3号機(福井県おおい町、加圧水型軽水炉、出力118万キロワット)の原子炉に燃料193体の装荷を完了したと発表した。同日、原子炉容器組み立てに着手した。
装荷作業は9日午後4時に開始した。使用済み燃料プールの中で、1体ずつクレーンでつり上げ、原子炉に入れていった。関電によると、トラブルはなく、13日午前4時22分に作業を終えた。
13日午後からは、原子炉容器の上ぶた(直径約5・2メートル、厚さ約2・3メートル、重さ約78トン)の取り付けを始めた。その後、非常用ディーゼル発電機が正常に起動するか確認するほか、1次冷却水系統を加圧し、配管などに漏えいがないかをチェックする。
関電は3月中旬の原子炉起動を目指しており、作業が順調に進めば、4月上旬に営業運転する見込み。
4号機は4月上旬に燃料装荷を始め、5月中旬に原子炉を起動し、6月上旬に営業運転する見込み。