福井と沖縄、原発と基地のニュースサイト

沸騰水型の審査強化 原子力規制委、福島と同型 再稼働加速か

  • 2017年12月25日
  • 09:37
  • Twitterでシェア0
  • Facebookでシェア0
  • Google+でシェア
  • 0
全国の原発の稼働・審査状況
全国の原発の稼働・審査状況

 東京電力福島第1原発と同型の「沸騰水型」原発について、原子力規制委員会が再稼働審査の体制強化に乗り出したことが24日、分かった。審査担当の全5チームのうち、3チームが割り振られた。これまで審査に正式合格した原発は全て「加圧水型」だが、新体制により、近く正式合格する見通しの東電柏崎刈羽原発(新潟県)を含め、沸騰水型の再稼働に向けた手続きが進みそうだ。

 沸騰水型は東日本に多く立地し、加圧水型は西日本に多い。沸騰水型は原子炉格納容器が比較的小さく、内部の温度や圧力が上昇しやすい欠点があり、事故リスクを懸念する声も予想される。

 これまで沸騰水型の審査は2チームが担当していたが、第1原発と同型のため安全対策工事に時間を要したり、敷地の地盤が悪く、対策が必要だったりで、進まなかった。今年10月に柏崎刈羽6、7号機が事実上の合格となり、審査のモデルケースができ、電力各社の審査対応が進む可能性が出てきた。

 規制委はこうした状況も踏まえ、審査で難関とされる基準地震動(耐震設計の目安となる揺れ)が決まった東北電力女川2号機(沸騰水型、宮城県)については、これを中心に審査するチームが必要と判断。約20人の加圧水型のチームを担当替えした。

 沸騰水型は3チームとなり、それぞれ柏崎刈羽、女川、日本原子力発電東海第2(茨城県)をメインに審査に当たる。これら以外の原発も、規制委の体制が沸騰水型に「傾斜配分」されたことで審査の加速が予想され、大手電力関係者は「一歩でも再稼働に近づければ」と話す。

 規制委には16原発26基の審査申請があり、加圧水型の6原発12基が正式合格。うち九州電力川内1、2号機(鹿児島県)、関西電力高浜3、4号機、四国電力伊方3号機(愛媛県)が再稼働した。

 規制委の審査チームは、原発の重大事故対策が新規制基準に適合しているか確認する公開の審査会合を毎週行っている。他にも必要に応じて、電力会社が示した資料の論点整理をする非公開の「ヒアリング」と呼ばれる会議も開いている。

 ■沸騰水型原発 原子炉で発生させた高温高圧の蒸気で直接タービンを回して発電する比較的単純な構造だが、被ばく対策が必要な設備が多くなる。一方、西日本に多い加圧水型は熱水を蒸気発生器に送り、別系統を流れている水を蒸気に変えてタービンを回す。どちらの型も東京電力福島第1原発事故後、事故対策が強化された新規制基準では、格納容器内の蒸気を放出する「フィルター付きベント」の設置が義務化された。


基地 from 沖縄 カテゴリーニュース

原発 from 福井 カテゴリーニュース

原発 from 福井 カテゴリーニュース

基地 from 沖縄 カテゴリーニュース