福井と沖縄、原発と基地のニュースサイト

理科室から80年前の植物標本 福井県勝山・成器南小

  • 2017年11月29日
  • 09:15
  • Twitterでシェア0
  • Facebookでシェア0
  • Google+でシェア
  • 0
1933年に採集された、絶滅したとみられているオキナグサの標本
1933年に採集された、絶滅したとみられているオキナグサの標本

 福井県勝山市成器南小で80年以上前の植物標本が約600点保管されているのを教職員らが発見した。1933(昭和8)年の昭和天皇の福井県行幸に合わせて地元の児童、教員が作製したとみられ、すでに県内で絶滅したとされるオキナグサの標本も含まれている。同校は県の施設に保管を依頼し「広く県民に見ていただける機会を設けられたら」と期待している。

 小林泰浩校長らが本年度に入り、理科室の暗室を整理していたところ古い植物標本がまとまってあるのを見つけた。

 台紙に書かれた記録によると、採集時期は33〜34年で同校の前身、成器男子尋常高等小の児童や教員が手分けして奥越の河原や法恩寺山、経ケ岳などで集めたもの。保存状態は良く、花の色がはっきり分かるものもある。

 学校の調べでは、33年は行幸を記念し各学校で植物標本づくりの機運が高まった時期。陛下が研究されていた生物を広く採集した。後に植物の分布を詳細にまとめた「福井県生物目録」が刊行されている。

 同目録によると、県内の小学4年〜中学3年までの児童と教員6万8588人が採集にあたり、植物標本約8万点を製作。その中の1768点を天皇がご覧になられた。目録の中に今回の採集植物とみられるものが収録されていることから、標本はその時期のものとみられる。

 標本の中には貴重な植物もある。環境省レッドデータブックで絶滅危惧2類に指定され、本県ではすでに絶滅したとみられるキンポウゲ科多年草オキナグサ2点も含まれていた。採集地域は「勝山町河原」「大野郡矢戸坂」とそれぞれ記され、小林校長は「当時の九頭竜川に貴重な植物が生息していたことがうかがえる」としている。

 台紙に貼る前の作りかけの標本も発見。水分を抜くために使っている35年の福井新聞なども大量に見つかり、行幸以降も植物採集がしばらく続いたとみられる。

 同校は全校児童に「学校の宝」として理科室から標本が見つかったことを知らせ、一部の児童が観賞した。今夏、植物採集をした5年の女子児童は「根から花まできれいな状態で残っている。オキナグサはタンポポに似ているけど、見たことがない」とじっくり見つめていた。

 同校は学校での保管は困難と判断し、県の施設と協議している。


基地 from 沖縄 カテゴリーニュース

原発 from 福井 カテゴリーニュース

原発 from 福井 カテゴリーニュース

基地 from 沖縄 カテゴリーニュース