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原発避難の「恩送り」で論語講座 福井から福島帰郷の川崎葉子さん

  • 2017年11月10日
  • 11:30
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児童に論語を教える川崎葉子さん(左)=福井県あわら市本荘小
児童に論語を教える川崎葉子さん(左)=福井県あわら市本荘小

 東日本大震災による福島第1原発事故で福島県から福井県坂井市に避難、現在は福島県に戻った女性が今も福井県あわら市を訪れ、ボランティアで子どもらに論語を教えている。女性は「避難生活では多くの方に支えてもらった。全員の方々に恩返しはできないが、これまでの恩を別の人に返す『恩送り』になれば」と“第二の古里”に通っている。

 女性は川崎葉子さん(67)。震災直後の2011年3月、坂井市に避難した。同市観光等アドバイザーを務めたほか、被災者の会「FFFの会」を立ち上げ、福井県内に避難していた被災者の精神的支柱となった。震災から5年を迎えた昨年3月、福島県いわき市に新居が完成したことから帰郷した。

 川崎さんは日本舞踊や茶道、華道に造詣が深く、話し方講座や論語を教えるための講座も受講した経験を持つ。こうしたスキルを生かし、福井滞在中からあわら市の芦原温泉旅館の女将に日本舞踊を教え、旅館で定期的に論語講座も開いていた。活動に感銘を受けた同市教委の要望などもあり引き続き講座を行うことにした。

 新たなスタートは今年5月。会場を旅館から各地区の公民館に移して、月1回のペースで開いている。毎回、親子連れやお年寄りら10〜30人が参加し、評判を聞いた本荘小の依頼でこのほど同校でも講座を開いた。

 1~3年と4~6年に分けた講座で川崎さんは、年代に応じて内容を説明。「君子になりたいよね」などと問い掛け、言葉を復唱させた。6年生の男子児童は「論語の意味がよく分かった。話は楽しかった」と話す。

 交通費や宿泊費をすべて自費で賄う川崎さん。「福井の子どもに思いやりの心を育んでもらいたい。この活動で少しでも福井のお役に立てれば」と話している。


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