
福井県鯖江市と越前町の特産品をPRする「ご当地パエリア祭りin越前町」が23日、同町厨の道の駅「越前」で開かれた。地元食材をふんだんに使った、直径約1メートルの巨大な鍋で料理したパエリアが約800人に振る舞われ、大勢の来場者が“食欲の秋”を満喫した。
2市町の食材を見て食べて楽しんでもらおうと鯖江青年会議所(JC)が主催。巨大パエリアでギネス記録を樹立した村田禮三(れいぞう)シェフ(69)=埼玉県=を招いた。
800人分のパエリアを4回に分けて調理。鯖江市の「さばえ菜花米」や吉川ナス、越前漁港で揚がった甘エビ、イカといった地域を代表する食材5種類を含む10種類以上の具材が入り、会場においしい香りを漂わせた。
完成前から長蛇の列ができ、来場者たちは料理を味わいながら、携帯電話で写真に収めるなどしていた。友人2人で訪れた中島栄子さん(61)=敦賀市=は「彩りもきれいでおいしかった。吉川ナスを買って帰りたい」と笑顔で話していた。
会場ではパエリアに使った食材などの販売ブースも並んだほか、同JC会員たちが考案した家庭でおいしく食べられるパエリアのレシピや2市町の食材の特徴などを掲載したガイドブックも配布した。