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高浜原発プルサーマル発電 プル削減へ「頼みの綱」

  • 2017年9月22日
  • 10:01
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MOX燃料輸送容器の放射線量を測定する関電社員ら=21日、福井県高浜町田ノ浦(代表撮影)
MOX燃料輸送容器の放射線量を測定する関電社員ら=21日、福井県高浜町田ノ浦(代表撮影)

 関西電力高浜原発(福井県高浜町)に21日、プルトニウム・ウラン混合化合物(MOX)燃料16体が到着した。核燃料サイクルの柱だった高速増殖原型炉もんじゅ(敦賀市)の廃炉でプルトニウム消費が見込めない中、軽水炉でMOX燃料を使うプルサーマル発電はプルトニウムを減らす最後の“頼みの綱”。しかし、プルサーマル発電を行っているのは全国で3基のみで、使用済み燃料の再処理も見通しが立たない。核燃料サイクルの輪郭は不透明なままだ。

 2014年に閣議決定されたエネルギー基本計画では、資源の有効利用、高レベル放射性廃棄物の減容化などの観点から、使用済み燃料を再処理し発生するプルトニウムを有効利用するプルサーマルの推進が明記された。

 新規制基準をクリアし、現在稼働している原発では、高浜3、4号機と四国電力伊方3号機がMOX燃料を装荷し、プルサーマル発電を行っている。

 関電が国内外に保有しているプルトニウムは、今回輸送したMOX燃料に使用したものを含めて8・7トン。MOX燃料1体当たりのプルトニウムの使用量は約30キロで、290体分に相当する。

 高浜原発には3、4号機に装荷しているMOX燃料計28体と、使用済み燃料プールに未使用の4体を既に保管している。継続的にプルサーマル発電を行うため関電は今年7月、2基用のMOX燃料計32体の製造契約を結んだ。

 1997年に関電が福井県に説明したプルサーマル計画では、関電は「高浜3、4号機と、大飯の1〜2基での導入」となっている。関電は「その計画は今も変更はない」としている。

 一方、核燃料サイクルを支えるはずの青森県六ケ所村の再処理工場は、2018年上期の稼働の見通しは立っていない。関電は大飯3、4号機の17年度中の再稼働を目指している。再処理はフランスのみで、国内の再処理が進まなければ、原発を運転すればするほど、使用済み燃料は原発構内にたまり続ける。

 電気事業連合会の担当者は「あくまで18年度上期の再処理工場稼働を目指す」とした上で、「プルトニウムを増やさないために、全国の16〜18基でプルサーマル発電をしていきたい」と従来のスタンスを強調した。

 NPO法人原子力資料情報室(東京)の伴英幸共同代表は「経済的にもメリットのないプルサーマルだけで、プルトニウムを減らすことができるのか」と話し、16〜18基でのプルサーマル発電そのものにも疑問を呈す。さらに「国はプルトニウムを高速増殖炉で活用するとしてきた。もんじゅ廃炉で、再処理する意味もなくなった。核燃料サイクルは破たんしている」と指摘し、「プルトニウムは廃棄物と位置付けて、処理処分を考えるべきだ」と強調した。


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