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住民避難を絡めた訓練が必要 原発の「同時発災」想定

  • 2017年9月13日
  • 11:35
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 「高浜町音海区の住民は(車で)高浜発電所の横を通って避難するが、準備が整ったなら、ヘリ3機を現地へ飛ばすように」―。12日の「同時発災」を想定した関西電力原子力事業本部の原子力防災訓練は、リアルなやりとりが繰り広げられた。

 関電の原発は高浜3、4号機(福井県高浜町)が営業運転中。大飯3、4号機(同県おおい町)は原子力規制委員会の安全審査が全て終わり、地元同意手続きが順調に進めば、3号機は来年1月中旬、4号機は同3月中旬に再稼働を目指している。1県内で立地場所の違う複数原発が動けば全国初となる。両原発はわずか約14キロしか離れておらず、県や周辺自治体が策定する事故時の住民避難計画は同時発災を想定していない。

 今回の訓練は、4基が運転中にもかかわらず、大飯3号と高浜4号の2基のみ炉心損傷まで至るとのシナリオとなっている。関電は「全て炉心損傷したと仮定したら、対応は同じになる。よりリアリティーを考えると、状況を変えた方がいろんな対応が求められる」と厳しい設定であることを強調した。

 他方、天気は晴れを想定していたが、12日は雨。当初の予定では岩根茂樹社長は大阪からヘリで福井県に来る予定だったが、列車移動を余儀なくされた。そんな中、避難にはヘリを出すというシナリオに柔軟性はなかった。

 また、「蒸気発生器への注水手段は」(事業本部)、「ありません」(高浜発電所)という状況設定はピンチで、発言内容は生々しいものの、各担当者が淡々とこなしている姿が印象的だった。

 万一の際は、住民の安全な避難という重い課題が立ちはだかる。本当に音海の住民をヘリで移動できるのかなど、国や県、各町、事業者の連携はどうなるのか。早急に「同時発災」時の避難を絡めた訓練をしなければ不安は拭えない。(福井新聞・取材ノート)


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