福井と沖縄、原発と基地のニュースサイト

関電2原発が同時事故、初の訓練 高浜と大飯、大規模地震想定

  • 2017年9月13日
  • 10:50
  • Twitterでシェア0
  • Facebookでシェア0
  • Google+でシェア
  • 0
テレビ会議システムで高浜発電所に指示を出す岩根茂樹社長(右端)=12日、福井県美浜町の関西電力原子力事業本部
テレビ会議システムで高浜発電所に指示を出す岩根茂樹社長(右端)=12日、福井県美浜町の関西電力原子力事業本部

 関西電力は12日、高浜原発(福井県高浜町)、大飯原発(同県おおい町)で同時に重大事故が発生する「同時発災」に備えるための初の原子力防災訓練を行った。休日に大規模地震が発生したとの想定で、同県美浜町の原子力事業本部と両原発をテレビ会議システムでつなぎ、情報共有と連携を確認した。大飯原発では新規制基準で新設した大容量ポンプの使い方、接続の確認などの訓練に取り組んだ。

 訓練は、休日午前10時に大規模地震が発生し、運転中の大飯3号機、高浜4号機の2基が▽全交流電源喪失▽1次冷却水漏れ▽炉心損傷―が起きたとの想定で実施。さらに大飯3号機は原子炉容器が破損した可能性を考慮した。

 社員ら計約340人が参加し、福井県や高浜、おおい両町、県原子力安全専門委員会の委員らが視察した。

 原子力事業本部では4階の一室を間仕切りし、大飯、高浜それぞれの「原子力緊急時対策本部」を設置。岩根茂樹社長や豊松秀己原子力事業本部長らが参集し、各本部のモニターには各プラントの状況などが映し出された。

 大飯本部ではテレビ会議システムを使い、「大飯3号機は炉心損傷している。4号機は炉心を守る戦略を継続中」などと状況報告を受けた。

 住民対応、現地支援、広報など6班に分かれ、担当者がそれぞれ「全国の4電力から35人が支援に入る」「午前11時15分に報道機関に情報をファクスした」「大飯、小浜のPAZ(5キロ圏内)の住民1003人が避難を開始した」「小浜市から福井県災害対策本部に福祉車両の要請があった」などと説明し、本番さながらの訓練を繰り広げた。

 岩根社長は「大飯3号機は格納容器を守ることを最優先にしっかり準備してほしい。情報が輻輳しているが、住民の要請に対応できるよう、本店と連絡を取って迅速で的確な情報発信をしてほしい」とげきを飛ばした。

 訓練後、関電はコメントを出し「休日を想定した限られた人数の初動体制からスタートするという大変厳しい設定条件にもかかわらず、最大限の対応ができ、大変意義のある訓練ができた」と総括。その上で「新規制基準に適合した発電所では、東京電力福島第1原発のような事故は起きないと考えているが、重大事故が発生した場合における対応の実効性のさらなる向上にいかすべく、今回の訓練の詳細な評価・確認を行い、改善につなげていく」と結んだ。


基地 from 沖縄 カテゴリーニュース

原発 from 福井 カテゴリーニュース

原発 from 福井 カテゴリーニュース

基地 from 沖縄 カテゴリーニュース