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松尾文夫氏「中韓と真の和解を」 福井で日米献花外交実現語る

  • 2017年8月24日
  • 08:00
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「中国、韓国との和解に取り組みたい」と話す松尾文夫氏=23日、福井県福井市の福井新聞社
「中国、韓国との和解に取り組みたい」と話す松尾文夫氏=23日、福井県福井市の福井新聞社

 2017年度の日本記者クラブ賞を受賞した国際ジャーナリスト松尾文夫氏(84)が23日、福井県福井市の福井新聞社を訪れた。日米首脳が被爆地広島とハワイ真珠湾を相互訪問する「献花外交」を10年以上訴え続け、昨年実現。「中国と韓国との真の和解に、残りの人生をささげたい」と語り、従軍慰安婦問題など複雑な問題が絡む韓国での取材に意欲を示した。

 松尾氏は共同通信社ワシントン支局長や論説委員などを務めた。疎開先の福井市では空襲に遭い「戦争で米国に興味を持った。福井は日米の歴史和解に取り組んできた人生の出発点」と語った。

 元米兵との交流によって思い至ったという献花外交が実現したことには「オバマ大統領が昨年5月に広島訪問した時点で、安倍晋三首相の真珠湾訪問の確約はなかった」とした上で「当時、大統領候補のトランプ氏がツイッターで『オバマ大統領は広島の演説で真珠湾の犠牲について触れなかった』と投稿し、その後大統領選に勝ったことで、日本政府は首相の真珠湾訪問に動いていった」との見方を示した。

 真珠湾で「和解の力」を強調した安倍首相の演説には「中国と韓国との和解には一言も触れなかった。和解の精神を、アジア全体に広げるというメッセージを出してほしかった」と指摘。中国に関しては、旧日本軍による犠牲が出た重慶と南京で献花すべきとの従来の考えを主張した。

 今後の活動については「近著『アメリカと中国』が韓国語に翻訳され、出版されることになった。日韓関係は冷え込んでいるが、韓国に行って取材をした上で、韓国との和解を発言していこうと考えている」と語った。

 核・ミサイル問題など緊迫する北朝鮮情勢に関しては「米韓合同軍事演習が行われており、何が起こってもおかしくないが、北朝鮮も米国も戦争をする気はないだろう。水面下での話し合いによって、解決に動く可能性があると思う」と分析した。

 松尾氏は1936年の二・二六事件で、当時の岡田啓介首相と間違えて殺害された義弟の松尾伝蔵大佐(福井市出身)の孫にあたる。


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