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大飯3、4号11月営業運転厳しく 関電、工事計画認可見通せず

  • 2017年8月19日
  • 07:13
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営業運転開始が遅れる公算が大きくなった大飯原発(右から3、4号機)
営業運転開始が遅れる公算が大きくなった大飯原発(右から3、4号機)

 関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)について、11月に予定している営業運転開始が12月以降にずれ込む公算が大きくなってきた。建物や設備の詳細設計を示した工事計画について細かい指摘が相次ぎ、いまだ原子力規制委員会の認可が出ず、安全対策工事が終わらないため。最終手続きとなる使用前検査は安全対策工事終了後から約4カ月かかる上、再稼働には県やおおい町の地元同意も必要。関電は日程の見直しが必至の情勢だ。

 大飯3、4号機は、東京電力福島第1原発事故を受けた新規制基準が策定された2013年7月に安全審査を申請した。規制委は今年5月、新規制基準に適合すると認める「審査書」を正式決定した。

 再稼働には審査書に加え、工事計画、保安規定の認可が必要となる。工事計画に大きな課題は残っていないが、規制委審査会合で細かい指摘が相次ぎ、今のところ認可は出ていない。さらに、規制委は工事計画認可後に実施しなければならない追加の安全対策工事を要求。1次冷却水が漏れたときにたまるプールへの漏えい検出器1台の追加設置で、5日間ほどで終わる。

 16年2月末に使用前検査に合格し、営業運転した高浜3号機を参考にすると、安全対策工事終了後の使用前検査には約4カ月必要。11月の営業運転に向け関電は7月中の安全対策工事終了を見込んでいたが、現時点で見通しは全く立っていない。

 さらに、11月の営業運転を開始するには、10月中に再稼働しなければいけない。再稼働には、県やおおい町の地元同意手続きが必要となる。

 おおい町の中塚寛町長、浜上雄一町議会議長とも7月に開いた町民説明会後、記者団に「ビデオの放映や説明会を通じ、町民の理解は深まっている」との認識を示した。中塚町長は、判断時期は9月5日の県会開会が基準となるとしていた。

 しかし、安全対策工事が終わっていないことから、おおい町議会が判断材料の一つとしている現地視察すらできていないのが現状。中塚町長は、町議会の意思を踏まえて判断することになるが、県議会開会までとなると日程はかなり厳しい。おおい町の意向を受けた後、西川一誠知事は県原子力安全専門委員会や県議会の議論を踏まえて同意判断するとみられる。

 関電の岩根茂樹社長は17日、京都市内で記者団に「現段階で工事計画認可がいつになるかは見通せていない」と話した。関電は、認可時期を踏まえ、「11月としていた営業運転の開始時期については、今後検討する」としている。


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