
東京電力福島第1原発3号機の原子炉建屋上部に設置される屋根カバーの部材=2日午前(代表撮影)
東京電力は2日、福島第1原発3号機の使用済み核燃料プールからの燃料取り出しに向け、原子炉建屋上部を覆う屋根カバーの設置作業を公開した。2018年度半ばを目指している燃料取り出し作業で、放射性物質の飛散などを防ぐために設置する。
屋根カバーは16個の部材を組み立て、完成すると、かまぼこのような形になる。高低差が約18メートル、縦約23メートル、横約57メートルとなる予定だ。
この日は午前5時から作業を開始。全体で2個目に当たる部材を大型クレーンでつり上げ、設置済みの部材と対になるように置いた。原子炉建屋上部の作業場の空間放射線量は毎時500マイクロシーベルトだった。