福井と沖縄、原発と基地のニュースサイト

核物質を不適切管理 4施設で容器4500個超、原子力機構

  • 2017年7月6日
  • 14:20
  • Twitterでシェア0
  • Facebookでシェア0
  • Google+でシェア
  • 0
不適切管理が判明した施設と核物質の数
不適切管理が判明した施設と核物質の数

 日本原子力研究開発機構が長期間、核物質の容器4500個超を不適切に管理していたことが、原子力規制庁への取材で分かった。機構の被ばく事故は6日で発生から1カ月。こうしたいいかげんな管理体制が事故の背景となった。高速増殖原型炉もんじゅ(敦賀市)の廃炉作業も担うことになっている機構。信頼される組織となる道は遠い。

 「子どもが使ったおもちゃを出しっぱなしにしているのと同じ。原子力の専門家集団としてほかの事業者の模範となるべきなのに、極めてずさんだ」。規制庁の担当者は機構を批判する。

 核物質を入れた容器は本来、放射線対策や臨界防止対策が整った、建屋内の専用の貯蔵場所で保管する必要がある。しかし機構は、事故のあった「大洗研究開発センター」(茨城県)など4カ所で「長いもので35年以上」(規制庁)も貯蔵場所の外に放置していたという。

 ずさんな管理が行われていたのは、同センターと核燃料サイクル工学研究所(茨城県)、原子力科学研究所(同)、人形峠環境技術センター(岡山県)。不適切管理の核物質容器は計4571個に及んだ。

 規制庁による昨年12月までの保安検査で指摘を受け、改善対策が大洗の施設でスタート。対策を進めていた今年6月、今回の事故が起きた。

 これまでの調査で、プルトニウム粉末を固めていた「エポキシ樹脂」が放射線の影響で分解され、容器内部のビニールバッグにガスがたまり、容器を開封点検した際に放射性物質が飛散、作業員が被ばくしたとみられている。作業員の健康状態に今のところ大きな変化はないという。

 機構は今後、数十年かかるとみられているもんじゅの廃炉作業も担う予定。原子力資料情報室の伴英幸共同代表は「安全に廃炉作業を行えるとはとても言えない組織。極めて不安だ」と指摘した。


基地 from 沖縄 カテゴリーニュース

原発 from 福井 カテゴリーニュース

原発 from 福井 カテゴリーニュース

基地 from 沖縄 カテゴリーニュース