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デブリ除去は気中工法で 今夏にも方針決定、 福島第1原発

  • 2017年7月5日
  • 07:40
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福島第1原発の気中工法のイメージ
福島第1原発の気中工法のイメージ

 東京電力福島第1原発の廃炉作業で最難関となる1〜3号機からの溶融核燃料(デブリ)の取り出しについて、廃炉の技術支援を担う原子力損害賠償・廃炉等支援機構が、3基とも原子炉格納容器を水で満たさない「気中工法」を軸に、最初は格納容器底部の横側から重点的に始める方針を検討していることが4日、分かった。デブリ取り出しの具体的手順が明らかになるのは初めて。

 格納容器全体を水で満たす「冠水工法」は、現時点では採用しない。

 方針は同機構が近く策定する2017年版の廃炉戦略プランに提言として盛り込む。これを基に政府と東電は号機ごとの取り出し方針を今夏にも決定し、廃炉工程表の改定も検討する。

 現時点でデブリは直接確認できていない。分布状況や形状に関する情報は限られているため、最初に取り組む底部横側からの取り出しの経験をベースに、安全重視で段階的に進める考え。

 検討中の気中工法は、一部のデブリが水に漬からずに空気に触れている状態を想定し、遠隔操作で水を掛け流しながらドリルやレーザーで少しずつ削り取ることが想定される。放射線の遮蔽(しゃへい)やデブリが飛び散らないようにするのが大きな課題となる。冠水工法は水が放射線を遮る点で有利だが、事故で格納容器が損傷しているとみられ、止水は困難と判断した。

 関係者によると、機構案は、デブリ取り出し完了までには、気中工法だけでなく、冠水工法など他の工法との組み合わせも選択肢として残す。格納容器の横側からだけでなく、上部からの取り出しなどの研究開発も並行して行う。

 1〜3号機のデブリの大部分は、原子炉圧力容器を抜け、格納容器の底部に広がると推定される。底部の横側から取り出す場合、デブリまでの距離が短い上、設備も比較的小規模にできる。

 機構は15、16年版の戦略プランでは、取り出し工法として(1)原子炉上部まで水を張る冠水工法で上から取り出す(2)デブリがある原子炉底部に水を張る気中工法で上から取り出す(3)気中工法で横から取り出す―の3種類を候補に挙げていた。


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