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床に複数の黒い塊、プルトニウムか 茨城、原子力機構の被ばく事故

  • 2017年6月10日
  • 10:02
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 日本原子力研究開発機構「大洗研究開発センター」(茨城県大洗町)の作業員被ばく事故で、機構は9日、放射性物質が飛散した室内の床に複数の黒い塊が散らばっていることを明らかにした。金属製貯蔵容器内のビニールバッグが破裂した際に飛び出したプルトニウムなどの可能性があるとみている。ビニールバッグの破裂原因について、プルトニウムが出す放射線の影響でガスが発生し、バッグ内の圧力が上昇した可能性があるとも説明した。

 プルトニウムは原発の燃料や原爆の材料となり、人体に有害な放射線を出す。飛散したのがプルトニウムだと確認されれば極めて異常な事態だ。

 一方、現場室内から法令上の立ち入り制限値の最大約14倍となる放射性物質が検出されたことも原子力規制委員会への取材で判明した。

 機構の児玉敏雄理事長は、事故の経緯や対策を文部科学省に報告する会合で「重大な事態を引き起こし申し訳ない。深くおわびする」と陳謝した。

 機構によると、黒い塊は数センチ四方で、貯蔵容器の開封作業をしていた設備の前面を中心に少なくとも10個以上、見つかった。回収方法を検討している。

 プルトニウムが出す放射線のアルファ線はヘリウムガスに変化する性質がある。またアルファ線が貯蔵容器内に収めたポリエチレン製容器と反応して水素ガスなどが発生し、容器内の圧力上昇につながったとみられるという。

 現場の室内は通常、立ち入り制限値の4ベクレルを下回っているが、機構が室内14カ所の床を拭き取り測定、放射性物質の入った貯蔵容器が置かれていた設備前の床で55ベクレルの放射性物質を検出したという。

 文科省によると、50代機構職員が貯蔵容器を開封するため、ふたにある6本のねじのうち4本を外したところで「シュー」という異常音が発生。放射性物質の漏れがないことを確認して残り2本のねじを外すとビニールバッグが破裂した。

 作業員5人はこれまで健康状態に変化はなく、放射性物質の体外排出を促す薬剤治療を受けているという。


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