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被ばく職員、体内に36万ベクレル 貯蔵容器26年間放置、原子力機構

  • 2017年6月9日
  • 08:20
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 日本原子力研究開発機構「大洗研究開発センター」(茨城県大洗町)の作業員被ばく事故で、原因となった放射性物質が入っていた貯蔵容器は1991年に封印され、それ以降26年間、一度も点検されていなかったことが8日、機構への取材で分かった。原子力規制委員会は、同センターを含む機構の複数の施設で、本来の保管場所以外で放射性物質が長期間保管されている問題を指摘。今年2月に改善を求めていた。

 機構は「点検の期間や頻度を定めた要領自体がなかった」と釈明しているが、ずさんな管理が事故原因の可能性もあり、規制委が確認を進めている。

 一方、肺から2万2千ベクレルのプルトニウムが計測された50代の男性職員について、機構がこの計測値を基に、体内に取り込んだ放射性物質の総量を36万ベクレルと推計したことも判明。これを根拠に最初の1年の被ばく線量は1・2シーベルトとみている。国の基準は放射性物質を取り扱う作業員らの被ばく線量限度を1年で0・05シーベルトなどと定めている。

 男性職員が、事故時に容器を開け、プルトニウムなどの粉末試料が入ったビニールバッグが破裂した際の状況について「おなかに風圧を感じた」と規制委に説明していることも分かった。規制委は、職員らが着けていた鼻と口を覆う半面マスクの装着状況を重点的に調査する方針を固めた。

 機構によると、貯蔵容器には、粉末試料が入ったポリエチレン容器がビニールバッグに二重にくるまれ保管されていた。試料は実験で使う核燃料を製作した際に出たくずで、約300グラムあった。

 また規制委によると、男性職員が事故時、金属製の貯蔵容器のふたを固定していたボルトを緩め、4本目を外し、ふたを開けようとした際、中のビニールバッグが膨らんできた。ふたを押さえつけながら開けると直後にバッグが破裂。他の3人も内部被ばくをした。

 九州大学大学院の出光一哉教授(核燃料工学)は「長期間の保管で(プルトニウムから出る放射線の影響により)ヘリウムガスがたまり、容器内の圧力が高まって破裂したのではないか。20年超の保管は長過ぎる」と指摘している。


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