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原発防災道、見えぬ財源 整備中断2年、地元不安募る

  • 2017年6月9日
  • 13:50
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市道西浦1、2号線のうち、整備され暫定供用している鷲崎トンネル。財源問題解決の糸口が見えず、整備再開は見通せない状況が続いている=福井県敦賀市沓
市道西浦1、2号線のうち、整備され暫定供用している鷲崎トンネル。財源問題解決の糸口が見えず、整備再開は見通せない状況が続いている=福井県敦賀市沓

 原発事故時の防災道路などの位置付けで計画された福井県敦賀市の敦賀半島東側の「市道西浦1、2号線」の整備が中断してから約2年がたった。日本原電の全額寄付で工事が進められてきたが、厳しい経営環境の影響で寄付は止まったまま。敦賀市と県、原電は3者協議を行っているが、財源問題は解決の糸口が見えず、整備再開は五里霧中だ。

 両路線は半島先端部の原電敦賀原発に向かう曲がりくねった県道のバイパスの位置付けで、1号線は縄間―手を結ぶ約3千メートル、2号線は手−色浜間の800メートルの計画。敦賀3、4号機の増設工事や原発事故時の住民避難の利用を見据え、2009年度に事業着手した。

 事業費は原電の負担として14年度までに計25億5700万円の寄付があり、1号線のうち沓−手間の「鷲崎トンネル」と取り付け道路を含め延長1450メートルをまず整備し、15年5月末に暫定供用を開始した。

 しかし東京電力福島第1原発事故後の敦賀原発の長期停止や3、4号機の増設計画中断により、原電は「経営環境が大変厳しい」として15年度から寄付を見送ったため、市は残りの区間の整備を中断した。

 半島では福島事故後、県が原子力災害制圧道路として先端部の白木―浦底間(約4・9キロ)などを整備しており、19年度の完成を目指し順調に工事が進んでいる。

 西浦1、2号線の整備だけが取り残されているような状況に、地元の西浦地区区長会は昨年5月、未整備区間も県が一元的に整備するように県会に請願を提出。県会は6月定例会で全会一致で採択した。

 県と市、原電は昨年11月から、整備再開を探る事務レベルの3者協議を始めた。だが原電の原発や経営をめぐる状況は変わらず、財源問題に解決のめどは立っていないという。

 西浦地区区長会の坂本勉会長は「現道は急勾配や急カーブ、狭い区間が多く、津波などの災害時も通行不能になる恐れがあり不安。県は原子力災害制圧道路を整備しているが、西浦1、2号線が完成しなければ道半ばで、住民の安心につながらない」と訴える。市に対しても早期の整備再開に向け県などに働き掛けるよう、求めている。


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