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安全第一強調、経済好転に期待感 高浜再稼働・関係者に聞く(上)

  • 2017年6月8日
  • 12:33
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「地域経済の面からも順調に13カ月動いてほしい」と期待感を示す野瀬町長=福井県高浜町役場
「地域経済の面からも順調に13カ月動いてほしい」と期待感を示す野瀬町長=福井県高浜町役場

 司法判断で止まっていた関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)が再び動き出した。立地する高浜町の野瀬豊町長は安全第一を強調した上で「2基の稼働で町内のムードは変わってきた。地域経済の面からも、次の定期検査に入るまで順調に13カ月間動いてほしい」と期待感を示す。

 ―地域経済への影響をどう考えているか。

 「仕事が増えるとか、財政状況がよくなるとか、劇的に変わるものではない。ただ、見通しが立たなかったことがようやく見えてきたという安堵(あんど)感や、経済産業面での不安感が払しょくされるという心理的な要素が好転するのが一番大きい。やっと、という感じ」

 「これまで、安全対策工事の需要はかなりあったが、通常の定検のローテーションとは違う種類の仕事が増えた。だから、定検を主にやっていた業者にはメリット感は薄かった。13カ月後に定検に入ることになれば、地元民宿などは宿泊数の見通しなどの事業計画を作ることができる」

 ―原発敷地内などで金属製容器に密封して一時的に保管する「乾式貯蔵」に言及した真意は。

 「使用済み燃料は県外搬出が基本だが、電力の恩恵を受けてきた消費地が担えと高圧的に言うつもりはない。ただ、どこかが担わなければいけない課題は現存したままだ。担うのは自分たちなのか、自分たちでないなら、担ってくれる地域にどういう気持ちを持つべきかを整理すべきだ。立地と消費地で押し問答していても生産的ではない」

 「使用済み燃料プールの余裕はあと6〜7年。県外搬出以外のオプションを一切持たないことになれば、中間貯蔵施設の立地場所が決まらないと原発を止めるしかない。県外搬出という基本原則だけで住民の不安が解消できるかといえばそうではない。いろんなことに思いを巡らせ、想定しておくことは立地自治体として避けて通れない」

 ―高浜原発が停止している間にクレーン倒壊事故が起きた。関電に不信はないか。

 「油断というか、気の緩みで起きたこともいくつかあると思う。ただ、しっかりやれよとハッパをかけると、かえって一点に集中して周りを俯瞰(ふかん)できなくなることもある。とにかく、気を引き締めて安全第一でやってほしい」
×  ×  ×

 高浜原発3、4号機の再稼働は立地地域に何をもたらすのか。住民の安全、原発が動くと増える使用済み燃料の行方は―。期待と不安が交錯する関係者に思いを聞いた。


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