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福島の教訓学んだか、尽きぬ不安 高浜再稼働・関係者に聞く(中)

  • 2017年6月8日
  • 12:34
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「古里・高浜で事故が起きたらどうなるのか」と不安を口にする東山さん=福井県高浜町小和田の自宅
「古里・高浜で事故が起きたらどうなるのか」と不安を口にする東山さん=福井県高浜町小和田の自宅

 「原発というのは人間がコントロールできないくらいのリスクを抱えている」。ふるさとを守る高浜・おおいの会の東山幸弘代表は指摘する。東京電力福島第1原発事故の凄惨(せいさん)さを目の当たりにして、「古里・高浜で事故が起きたら…」と不安は尽きない。

 ―高浜4号機に次いで3号機も再稼働した。何が問題か。

 「関電は『止める、冷やす、閉じ込める』という3つの原則が守られているから、放射能が外に漏れるような大きな事故にはならないという宣伝をずっとしてきた。冷やすことに失敗した場合、閉じ込めることが本当にできるのか。どんな状態でも放射能を閉じ込められるということであれば原発は成り立つかもしれないが、原理的に冷やすことに失敗したらお手上げだと、福島の事故が示した。リスクがある以上、原発は動かすべきではない」

 ―事故が起きれば、県外などへの広域避難を迫られる。

 「私は高浜原発から4キロの所に住んでいる。高浜は年間通して西風で、敦賀への県内避難は考えづらい。高浜町民は本当に避難できるのか。舞鶴若狭自動車道が地震で封鎖された場合、避難道は国道27号1本しかない。5キロ圏内と30キロ圏内の人で段階的な避難となるが、舞鶴市民を含め、渋滞するのではないか。内閣府が描いた絵のように現実にいくかどうか不安だ」

 ―高浜町の財政は5割近くを原発関連収入が占める。地域への影響は。

 「町民の2、3割が原発関連の仕事に就いているのは事実。確かに、すぐに産業転換はできないと思う。時間はかかるが、関連している人たちにも理解してもらって脱原発を進めるべきだ。今と同じ規模の財政規模にはならないが、地方交付税を受けるなどして身の丈に合った財政規模にすればいい」

 ―東京電力福島第1原発事故から時間がたち、消費地の関心は薄れていないか。

 「国民は福島の事故が起きるまでは、電気がどこで作られているか関心がなかったことは確か。事故で電力消費地の人たちの意識も少しは変わってきていると思う。原発が止まっていても停電にはならないし、動かさなくてもいいという勢力は増えている。節電意識も定着している。関電が言うように、何が何でも原発を動かさなければいけない状況にない」


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