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不安交じり「一歩前進」 地元住民の声、大飯「合格」受け

  • 2017年5月25日
  • 08:20
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内外海半島の対岸に見える大飯原発=24日、福井県小浜市堅海から撮影
内外海半島の対岸に見える大飯原発=24日、福井県小浜市堅海から撮影

 これで一歩前進−。関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)が24日、原子力規制委員会が定める新規制基準に合格したことを受け、立地するおおい町民からは地域経済の活性化に期待する歓迎の声が上がった。一方、陸上から同原発が見える小浜市の内外海(うちとみ)半島では、避難計画などに対する不安の声も少なくない。

 おおい町商工会の荒木和之会長(63)は「これで一歩前進ですね」と審査合格の知らせを喜び、「民宿や小売業など地元経済が良くなってくれれば」と消費増へ期待を込める。

 主婦の福本千枝子さん(61)は「原発は町の活性化のために誘致したもの。動かさないともったいない」とも。今後焦点となる地元同意についても「いち早く」と答えた。西忠彦さん(75)は原発誘致により、大島半島への陸路ができたことに触れ「原発によって町が活性化した。再稼働すればさらなる雇用が望めるのでは」と期待を寄せた。

 大飯原発から半径1キロ圏内にある大島の住民は、誘致以来原発に寄り添って生きてきた。40年以上民宿を営んでいる子末とし子さん(69)は、作業員らの利用により地元の民宿は活気づくとし「元の生活への光が見えてきた」と喜ぶ。また、「新規制基準に適合できるようにと一生懸命やってこられた姿も見てきた」と、再稼働を目指す関西電力や関連会社の取り組みを評価した。

 「誘致によってここの生活は豊かになった」と、漁師の吉田吉和さん(70)は定期船で本郷まで通っていた時代を思い浮かべる。ただ、福島原発の事故を受けた今、不安はゼロではない。「万一事故が起きれば避難道の渋滞などにより二次災害が起こる可能性もある。町民全員が参加する避難訓練などを行い、一人一人の意識を高めていくことが必要ではないか」という。

 福島原発の事故以降「原発の安全神話は崩れた」と話すのは、自営業の上田幸子さん(82)。地元同意にあたっては「実効性のある避難計画の提示により安全を確約してほしい」と注文をつけた。


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