福井と沖縄、原発と基地のニュースサイト

「常陽」再稼働遅れか、申請修正 もんじゅ代替の高速炉

  • 2017年5月19日
  • 09:26
  • Twitterでシェア0
  • Facebookでシェア0
  • Google+でシェア
  • 0

 日本原子力研究開発機構の高速実験炉「常陽」(茨城県)の再稼働審査の申請内容に問題があるとして、原子力規制委員会が機構に対し、申請をやり直すか申請内容を大幅に修正するよう文書で指示する方針を固めたことが18日、関係者への取材で分かった。機構は地元対策を簡略化するため本来より低い原子炉出力で申請していた。規制委は機構が応じない限り審査保留を続ける方針で、再稼働が大幅に遅れる可能性が出てきた。

 規制委が事業者に対し、行政文書で修正を指示するのは異例。22日に審査会合を開き、機構に通知する。政府は常陽を、廃炉を決めた高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)の代替炉として研究活用する方針だが、もんじゅの運営主体として規制委から「不適格」と勧告を受けた機構が常陽の審査でもつまずき、核燃料サイクル政策の中核と位置付ける高速炉の研究の先行きが見通せない状況が続きそうだ。

 関係者によると、規制委の指示文書は、審査再開の条件として機構に対し、本来の原子炉出力で申請し直すか、改造工事によって出力を制限することなどを求める。機構の安全対策について根本的に見直しを迫る内容となる。

 常陽はもんじゅの前身となる実験炉で、2007年に原子炉内のトラブルが起き長期停止中だが、機構は今年3月、規制委に審査を申請。21年度末までの再稼働を目指すとした。14万キロワットの出力があるが、10万キロワット以下の原発は避難計画の策定が必要な範囲が半径5キロ圏なのに対し、10万キロワット超では30キロ圏に大幅拡大される。地元自治体との調整などに時間がかかるため、機構は規制委の審査会合で「早期再稼働を優先する」として出力制限など設備の改造はせずに10万キロワット以下で運転すると説明した。

 規制委はこれを認めず審査を保留。田中俊一委員長は「ひっくり返りそうな説明だ。どこかおかしいのではないか」と厳しく批判していた。


基地 from 沖縄 カテゴリーニュース

原発 from 福井 カテゴリーニュース

原発 from 福井 カテゴリーニュース

基地 from 沖縄 カテゴリーニュース