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原告、怒りと落胆にじむ 高浜3、4号再稼働へ

  • 2017年3月29日
  • 08:52
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関西電力高浜原発3、4号機の運転差し止め仮処分を取り消す抗告審決定を受けて会見する井戸謙一弁護団長(中央右)ら=28日、大阪市の大阪弁護士会館
関西電力高浜原発3、4号機の運転差し止め仮処分を取り消す抗告審決定を受けて会見する井戸謙一弁護団長(中央右)ら=28日、大阪市の大阪弁護士会館

 「世論に逆行する不当決定」「住民の願いに応えていない」―。大阪高裁で28日、関西電力高浜原発3、4号機の再稼働に道を開く決定が出され、住民側は怒りと落胆の声を上げた。新規制基準は不合理とはいえないなどとする判断に対して「司法の責任が感じられない。新たな安全神話だ」と批判。「断じて認めるわけにはいかない決定。安心して暮らせる社会を目指し、粘り強く闘う」と力を込めた。

 滋賀県住民側の井戸謙一弁護団長(63)らが決定内容を伝えると、集まった原告の住民や全国の反原発団体メンバーらは「原子力ムラに追随する高裁決定反対」「大阪高裁は責任をとれるのか」とシュプレヒコールを挙げた。

 井戸団長は会見などで「勇気ある画期的な地裁決定が葬り去られ、慚愧(ざんき)に堪えない」と悔しさをにじませた。「新規制基準に適合していれば安全であるという考え方に貫かれ、過酷事故はまず考えられないから汚染水対策はなくていいと説明する。これは新たな安全神話だ」と懸念を表明した。

 名古屋高裁金沢支部で係争中の大飯原発訴訟で原告団代表を務める中嶌哲演さん(75)=小浜市=は高裁前で、「電力事業や経済活動は重要だが、命と暮らしを守る人格権よりも劣位にあるとする福井地裁の決定に立ち返るべきだ」と強く非難。大飯訴訟の弁護団は「不当な判断基準は法理論として許されない」との声明を出した。

 ふるさとを守る高浜・おおいの会の東山幸弘さん(70)=高浜町=も駆け付け「福島の事故はなんだったのか。事故後の現状をみて、裁判所にはなんの考えもないというのか」と訴えた。

 国際環境保護団体「グリーンピース・ジャパン」(東京)は、「大阪高裁は、原子力産業の力に屈した」などと非難する声明を発表した。

 「画期的」と歓喜に沸いた大津地裁決定から1年余り。「大阪高裁決定は東京高裁とともに権威があり、大きな影響力を持つ」(住民側弁護団)と期待は高まっていた。脱原発弁護団全国連絡会共同代表の河合弘之弁護士(72)は「脱原発の道のりは険しいが、目の前のことに一喜一憂しない。日本中の原発をなくしていく闘いを粘り強く続けていく」と決意を語った。


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