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「ようやく」地元安堵 高浜3、4号再稼働へ

  • 2017年3月29日
  • 08:48
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大阪高裁の決定で再び運転が法的に可能となった関西電力高浜原発3、4号機=28日、福井県高浜町音海
大阪高裁の決定で再び運転が法的に可能となった関西電力高浜原発3、4号機=28日、福井県高浜町音海

 関西電力高浜原発3、4号機の再稼働を巡り、司法判断に振り回されてきた地元福井県高浜町。「ようやく先が見通せる」。再稼働を認める判断が下されたことで、町民は地元経済の活性化につながると安堵(あんど)の表情を浮かべた。一方で、同原発構内では1月にクレーン倒壊事故が発生。安全管理態勢や住民避難計画の強化に対して、関電などにくぎを刺す声も少なくない。

 同町の原発関連収入は約53億円に上り、新年度予算の歳入の55%を占める。地元の商店や民宿なども作業員の利用などに左右されるだけに、高裁が再稼働を容認した知らせに一安心の様子を見せた。

 ガソリンスタンドなどを経営する同町商工会長の田中康隆さん(60)=若宮=は「司法判断が二転三転したため、地元経営者は見通しが立てられない状態が続いていた。これでようやく先が見通せる」と語り「再稼働すれば、定期検査などで流入人口も増える。安定した経済効果が続くだろう」と冷静に続けた。

 飲食店を経営する後藤秀徳さん(35)=紫水ケ丘1丁目=は「安全対策を強化しようと動いていた関電や行政の努力を理解した判決だった」と安心した様子。無職の余米敏子さん(73)=若宮=は「司法判断で原発が動いたり止まったりしたけど、働いている人たちは生活が懸かっているし、若者のU・Iターンを望むには、基幹産業である原発関連の仕事が必要」と前向きに受け止めた。一方で福島第1原発事故や最近のクレーン倒壊事故を念頭に「全く不安がないと言えばうそになる」と複雑な心境も打ち明けた。

 高浜原発の近くにある音海区は昨年12月、高浜1、2号機の40年超の運転延長に反対の意思を表明した。しかし同区の自営業森島一さん(55)は「原発は国策として進められてきたので今回の司法判断になると思っていた。誘致を決めた親世代の意思は尊重するべきだ」と3、4号機再稼働には一定の理解を示した。

 ただし「(一時集合施設の)地元の学校に備蓄されている食料などは少なく、現在の避難計画には現実性がない。万一の際、移動に時間のかかる高齢者も多く、地元が安心できる策を求める」とも述べ、再稼働に前のめりになる傾向には注文を付けた。


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