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サクラマスが人工床に産卵 九頭竜川支流で全国初実証

  • 2017年2月22日
  • 14:40
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九頭竜川支流の人工産卵床で採取された卵からふ化したサクラマスの稚魚=21日、福井市中ノ郷町の県内水面総合センター
九頭竜川支流の人工産卵床で採取された卵からふ化したサクラマスの稚魚=21日、福井市中ノ郷町の県内水面総合センター

 九頭竜川のサクラマス増殖に向け、福井県内水面総合センター(福井市)が考案し勝山市の同川支流に昨年設置した人工産卵床(しょう)に、天然サクラマスが産卵したことが確認された。同センターによると、人工産卵床への産卵実証は全国で初めて。

 人工産卵床は縦133センチ、横88センチ、高さ40センチの鉄製の枠で、側面や底面に金網などが張ってある。サクラマスが隠れやすいよう、枠の周囲に植物のヨシを差し込むビニールパイプを固定。川底に沈め、枠内に大きさの異なる石を敷き詰めて使う。河川に小石などをまいて産卵床とする研究は全国で行われているが、人工構造物を河川に沈め産卵床とする試みは初めてという。

 15年秋、サクラマスの生息が確認されている同川支流に遡上(そじょう)を助ける簡易魚道とともに設置したが、産卵は認められずいったん撤去した。昨年10月に同じ支流に設けたところ、11月末までにサクラマスの産卵行動が確認された。12月に約5ミリの卵1個を採取して同センターで飼育。今年1月中旬にふ化し、卵や稚魚の大きさなどからサクラマスと確認した。

 増殖事業は、県が九頭竜川中部漁協(永平寺町)、勝山市漁協、サクラマスの釣り人グループと連携し2015年度から3カ年計画で取り組んでいる。

 同センターの岩谷芳自(ほうじ)所長は「サクラマスは全国的に生息数が減っており、人工産卵床での産卵が実証できた意義は大きい。新年度は人工産卵床の普及に向け改良を進めたい」と話している。

 体長約3センチに育ったサクラマスの稚魚1匹は、3月末まで同センターの水槽で公開している(月曜休館)。


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