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福島で除染廃棄物が山積み 減らぬ仮置き場、住民帰還の妨げに

  • 2017年2月22日
  • 09:41
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無数の黒い袋が積み上げられた除染廃棄物の仮置き場=16日、福島県南相馬市
無数の黒い袋が積み上げられた除染廃棄物の仮置き場=16日、福島県南相馬市

 東京電力福島第1原発事故で発生した福島県内の除染廃棄物について、第1原発周辺の11市町村内の仮置き場が昨年9月に事故後最多の279カ所となり、今年1月末時点でも271カ所と高止まり状態となっていることが21日、環境省への取材で分かった。

 廃棄物を保管する中間貯蔵施設(同県双葉町、大熊町)の整備が遅れていることが原因。県内では避難指示の解除が進むが、廃棄物が入った黒い袋があちこちで山積みになっていることへの不安が住民帰還の妨げになっており、地元は早期の搬出を強く求めている。

 今年1月末時点の保管量は1立方メートル入りの袋で約746万袋に上る。仮置き場は2012年から設置が始まり、環境省は3年程度保管した後に廃棄物を中間貯蔵施設に運び出すと説明していた。

 11市町村で直轄除染を実施している環境省によると、15年3月に仮置き場から中間貯蔵施設への輸送が始まった。その後も仮置き場は増え、昨年9月に最多となった。輸送が進み廃棄物がなくなったり、複数の場所を統合したりして減るケースもある。

 第1原発を囲うように建設される中間貯蔵施設は、全体面積約16平方キロのうち、1月末時点で取得したのは約2・8平方キロにとどまっている。搬入した廃棄物の一時的な保管場は先行整備しているが、分別などをする本体施設の工事は昨年11月に着手したばかり。

 環境省直轄の除染は今年1月末時点、9市町村で終了し、残る2市町も3月末で完了する見通し。このため環境省は「今後、仮置き場が増える可能性は考えられない」と説明。今後、徐々に中間貯蔵施設への輸送量を増やしていくとしている。



 ■中間貯蔵施設 東京電力福島第1原発事故に伴い福島県内の除染で出た汚染土壌や草木を保管する国の施設。敷地面積は約16平方キロで、「受け入れ・分別施設」や「土壌貯蔵施設」などが整備され、最大約2200万立方メートルを受け入れる。これまで土地の補償額の算定に時間がかかっており、用地取得が難航。昨年11月に本体工事が始まったが、施設整備は進んでいない。2015年3月に使用開始。30年以内に県外に搬出し、最終処分すると法律で定めたが、搬出先は未定だ。


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