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川内原発1号機が再稼働 原発ゼロ、2年で幕

  • 2015年8月12日
  • 11:59
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川内原発の中央制御室で1号機原子炉の起動操作をする運転員ら=11日午前10時30分、鹿児島県薩摩川内市(代表撮影)
川内原発の中央制御室で1号機原子炉の起動操作をする運転員ら=11日午前10時30分、鹿児島県薩摩川内市(代表撮影)

 九州電力は11日、川内(せんだい)原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)の原子炉を起動し再稼働させた。2011年3月の東京電力福島第1原発事故後、新規制基準に基づく審査に合格した原発の再稼働は全国で初めて。国内の全ての原発が停止する「原発ゼロ」状態が終わり、日本のエネルギー政策は原発に回帰したが、再稼働反対の世論は根強く、原発から出る「核のごみ」問題など重要課題も山積している。

 原発の稼働は、電力不足を理由に12年7月から13年9月まで一時的に運転した関西電力大飯原発の停止以来約1年11カ月ぶり。

 電力業界や経済界は「大きな一歩が踏み出された」(経団連の榊原定征会長)と歓迎。一方、国会前や川内原発前では市民団体が「福島の事故を忘れるな」などと訴える抗議集会を開いた。

 川内1号機は11年5月の定期検査入り後、約4年3カ月という異例の長期間停止していただけに、原子力規制委員会は「いろいろなトラブルが想定される」(田中俊一委員長)として九電に万全の態勢を取るよう求めている。

 九電は11日午前10時30分、川内1号機で核分裂を抑えるために入れられていた制御棒を引き抜いて原子炉を起動した。同日午後11時、核分裂反応が安定的に持続する「臨界」に達した。14日に発電と送電を始める。徐々に出力を上げて今月下旬にフル稼働させ、規制委の最終検査を経て9月上旬に正式な営業運転を始める予定。川内2号機も10月中旬の再稼働を目指している。

 安倍政権は新規制基準に適合した原発の再稼働を進める方針だが、東日本大震災後の節電や太陽光発電の普及もあり、「原発ゼロ」で昨夏は乗り切り、連日の猛暑が続く今夏も一定の電力供給余力が確保される見通しだった。原発事故時の避難計画の実効性確保など課題も山積しており、各種世論調査では再稼働反対が賛成を大幅に上回ったままだ。

 国内の原発は福島の原発事故を受けて全て停止した。12年7月、関電管内の電力不足を理由に政治判断で大飯3、4号機が再稼働したが、13年9月の定期検査入りで再び全て停止した。

 電力各社はこれまでに計15原発25基の審査を申請。川内1、2号機のほか、関電高浜3、4号機と四国電力伊方3号機(愛媛県)も審査に合格したが、いずれも年内の再稼働は不透明な状況だ。


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