福井と沖縄、原発と基地のニュースサイト

溶けた核燃料か「黒い塊」確認 福島第1原発2号機・原子炉直下

  • 2017年1月31日
  • 09:57
  • Twitterでシェア0
  • Facebookでシェア0
  • Google+でシェア0
  • 0
福島第1原発2号機の原子炉真下で確認された核燃料とみられる堆積物。鉄製の作業用足場にこびりついている=30日(東京電力提供)
福島第1原発2号機の原子炉真下で確認された核燃料とみられる堆積物。鉄製の作業用足場にこびりついている=30日(東京電力提供)

 東京電力は30日、福島第1原発2号機の原子炉格納容器内のカメラ調査を実施、原子炉直下にある格子状の作業用足場の上に黒っぽい堆積物があるのを初めて撮影し、画像を公開した。第1原発事故で溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の可能性があり、東電が分析を急いでいる。公開画像では、格納容器内は本来の姿から大きく変わっており、メルトダウン(炉心溶融)を起こした事故のすさまじさとデブリ取り出しの難しさを突き付けた調査結果だ。

 事故から間もなく6年となるが、周囲の構造物を巻き込んで溶け落ちたデブリの実態はこれまで全く不明で、東電は、確認できれば、廃炉作業で最重要な燃料取り出しに必要な技術開発につなげたい考えだ。

 東電福島本社の石崎芳行代表は記者会見で「溶けた核燃料が写っているとすれば、今後の廃炉作業の中で大きな一歩。取り出し作業をどう進めたらよいのかという大きなヒントが得られるのではないか」と話した。

 2号機の格納容器内の放射線量は2012年3月の調査時に毎時73シーベルトを観測し、数分浴びると死亡するレベルだった。今回の調査は、カメラ付きパイプ(長さ約10・5メートル)を格納容器の壁の貫通部分から挿し込み実施。パイプに線量計はなく、格納容器の外側に設けた壁の後ろで作業した。作業現場の空間線量は毎時3〜6ミリシーベルト。

 画像では、圧力容器真下にある鉄製の作業用足場「グレーチング」の広範囲に、黒っぽい堆積物がこびりついている様子が確認された。一部の堆積物は数センチ積もって塊のようになったり、格子状部分が詰まったりしている場所もあった。

 足場は一部の形がゆがんだり、設置場所からなくなったりしていた。事故時の高温の影響で破損した可能性もある。圧力容器下部にある制御棒を動かす装置やケーブル類も写っていた。

 東電はこの日、数時間分の映像を撮影。約2分半に編集して公開した。

 東電は、圧力容器真下のスペースに、2月中旬までに自走式のカメラ付きロボットを投入する予定。線量計や温度計が搭載され、撮影範囲が今回よりも広がる計画で、状況をさらに詳しく把握できると期待されている。

    ×    ×    ×

■福島第1原発の廃炉作業

 事故を起こした東京電力福島第1原発を廃炉にする作業で、1〜3号機の溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)を取り出す作業がメイン。デブリの位置や状況はよく分かっておらず、東電はカメラ付きロボットを原子炉建屋内に投入するなどして調査を進めている。これまでの調査で、2号機はデブリの大部分が原子炉圧力容器内に残っているものの、一部が圧力容器を突き抜け、格納容器の底部にたまっているとみられている。


基地 from 沖縄 カテゴリーニュース

原発 from 福井 カテゴリーニュース

原発 from 福井 カテゴリーニュース

基地 from 沖縄 カテゴリーニュース