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川内原発1号機、復水器に海水混入 作業中断、フル運転を延期 

  • 2015年8月21日
  • 11:39
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川内原発1号機の構造
川内原発1号機の構造

 九州電力は21日、今月11日に再稼働させた川内(せんだい)原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)で出力を上げる作業を中断したと発表した。発電タービンを回した後の蒸気を水に戻す復水器内の冷却用配管に穴が開き、海水が漏れ出たとみられるトラブルがあったため。25日に予定していたフル運転も延期する。

 再稼働後、トラブルで工程が延期されるのは初めて。環境への放射性物質の影響はないという。原子炉は稼働を続けており、九電は「運転継続に支障はない」としている。1週間程度かけて点検するため、9月上旬予定の本格的な営業運転が遅れる可能性がある。

 九電は川内1号機の停止中、数回にわたり機器を総点検していたが見抜けなかった。今後もトラブルが続けば安全性に厳しい目が向けられるのは必至だ。

 九電によると、20日午後2時19分に復水器にたまった水を送り出す復水ポンプの出口で、塩分など不純物の混入を示す数値が基準値を上回って警報が鳴った。九電はこの時点で、レベル0〜4の5段階に分けたトラブルの深刻度で下から2番目のレベル1と判断。

 21日朝になって配管を流れる海水が穴から漏れて混入した可能性があるとして、レベル2に引き上げ、原子力規制庁や地元自治体にも報告した。

 海水は脱塩装置で除去できており、安全上の問題はないとしている。

 問題のあった1系統の復水器の配管1万3千本余りから穴の開いたものを特定して修復した後、出力上昇を再開する予定だ。

 川内1号機は11日の稼働後、14日に発電と送電を始め、出力を徐々に上げていた。21日は出力を75%から95%まで上げる予定だった。



 原発の復水器 原発は原子炉で発生した熱で水を蒸気にしてタービンを回すことで発電する。その蒸気を海水で冷やして水に戻す装置が復水器。復水ポンプで循環させる。ポンプでくみ上げられた海水は復水器内の冷却管を通り、蒸気を冷やした後、海へ放出される。川内原発1号機などの加圧水型軽水炉では、原子炉側を循環する水(1次系)と復水器を含むタービン側を循環する水(2次系)とが分かれているため、2次系の水に放射性物質は含まれない。


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