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「経済低迷の中、光が見えた」 美浜町商工関係者からは安堵の声

  • 2016年11月17日
  • 10:16
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関西電力美浜原発の(右から)1、2、3号機=10月、福井県美浜町
関西電力美浜原発の(右から)1、2、3号機=10月、福井県美浜町

 関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)の運転延長が16日に認可されたのを受け、美浜町内の商工関係者からは「経済低迷の中、光が見えた」と安堵(あんど)する声が聞かれた。関電原子力事業の「発祥の地」として長年協力してきた町は、美浜1、2号機の廃炉で町財政や地元経済が先細り。3号機の存続は、安全面に不安の声があるものの、経済回復へ期待感も大きい。

 山口治太郎町長は同日、「関電は今後とも安全安心を最優先に取り組んでいただき、町民、県民の理解が得られるよう、ゆるみない努力をお願いしたい」とのコメントを出した。

 美浜は1970年の大阪万博会場に“原子の灯(ひ)”を送るなど関電原発のパイオニアの地。発電所社員らが年2回全戸訪問し、理解活動はよりきめ細かい。

 「美浜は関電にとって特別な場所。3号機だけは採算うんぬんではなく、残さなければならないと頑張ってくれた」と話すのは、原発の仕事に長年従事する国川清・わかさ東商工会副会長(66)。「人口減少や景気が低迷する中、一つの明かりが見えた。3号機の準備工事や再稼働後の定期検査と、1、2号機の廃炉工事で地元経済はある程度回る」と期待感をにじませた。

 同原発が立地する地元丹生区の区民からは、長期停止により「以前は集落に人の出入りも多かったのに、寂れてしまった」との声が漏れる。旅館を営む男性(65)は「『3・11』以降、観光の宿泊客もめっきり減った。3号機の工事が始まれば作業員の宿泊が見込める」と話した。

 ただ、40年超原発の安全性に懸念する声も少なくない。同町早瀬の主婦宮下偕予子(かよこ)さん(74)は「地元経済の活性化という意味では良いかもしれないが、40年超の原発は、どれだけ点検しても100%安全とは言い切れない。安全面が心配で、子や孫の将来のためにも美しい美浜であってほしい」と願った。

 一方、原発反対派からは、安全性を疑問視する声が上がった。元美浜町議の松下照幸さん(68)は「耐震の安全性や避難計画があいまいで、認可に憤りを感じる」と語気を強める。美浜3号機は配管の破断で死傷者を出した。松下さんは「配管など100万点を超える設備全てを安全かどうか確認できるはずがない」とし、原告として訴訟を検討していることを明かした。

 ふるさとを守る高浜・おおいの会や原発反対小浜市民の会など14団体は連名で、「結論ありきで認可を下した」とする抗議声明を出した。


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